全国の高校へいじめ防止を通達…愛知・星城高のいじめ事件を受け高体連専門部【2007年12月25日】








 全国高体連レスリング専門部は、明るみに出た愛知・星城高レスリング部内でおきた上級生による下級生へのいじめ事件を受け、全日本選手権の最終日に日本協会と対応策を協議。現在までに専門部に事件の報告がないため、愛知県のレスリング専門部に対し、事件の全容を調査し、報告することを求めた。

 専門部の中根和広理事長(東京・東京工高教)は「隠していたとすれば大きな問題。学校内できちんと処分しているので、隠していたわけではないと思うが…」としながら、報じられている通りの事件であるなら、該当選手の対外試合停止やクラブの練習自粛などの処分を示唆した。

 また、12月24日から全国6ヶ所でスタートしたNTS高校合宿に際し、参加者および指導者に対して注意を喚起したほか、各都道府県の専門部の委員長に対し、十分に注意するよう通達を出すことを決めた。

 同校によると、今年4月ごろから、2年と3年のレスリング部員が1年生ら4人に対して練習終了後に竹刀で殴るなどの暴行が繰り返され、6月には3年生が2年生の首をタオルで絞めて、30分で3回気絶させていたという。いじめを受けた生徒のうち1人は退部、1人は一時不登校となった。

 9月に発覚し、学校側が調査し、11月に3年生1人、2年生2人を停学、3年生1人を謹慎の処分にした。うち一人は過去にも後輩の部員をいじめたとして、監督に注意されていたという。

 しかし、私立の学校を管轄する県私学振興室や高体連に報告していなかった。



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