松永共広(ALSOK綜合警備保障)ら3選手が初戦敗退…世界選手権第3日【2007年9月19日】







 北京オリンピックの出場資格をかけた2007年世界選手権第3日は9月19日、アゼルバイジャンの首都バクーのヘイダル・アリエフ・スポーツアリーナで男子グレコローマン1階級と男子フリースタイル2階級が行われ、グレコローマン120kg級の新庄寛和(自衛隊)、フリースタイル55kg級の松永共広(ALSOK綜合警備保障)、同60kg級の湯元健一(日体大助手)の3選手とも初戦で敗れ、闘った相手が決勝へ進めなかったために敗者復活戦へも回れなかった。

 松永は2003・05年世界王者のディルショド・マンスロフ(ウズベキスタン)に黒星。マンスロフが次の試合で昨年の世界王者を破り、敗者復活戦へ回れる可能性も出てきたが、ひざを負傷したようで、準決勝のベシク・クドゥコフ(ロシア)戦で精彩を欠いて敗れた。

 各選手の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)


 ◎男子グレコローマン

 【120kg級】新庄寛和(自衛隊)       36選手出場

1回戦 ●[0−2(1-@L,1-@L)] Mindaugas Mizgaitis(リトアニア)

 《経過》第1、2ピリオドともスタンドは0−0。コイントスはいずれも新庄が負け、防御→攻撃としてが得点を挙げられず、ともにラストポイントによって相手が勝った。

【1回戦第2P】加藤賢三に続いて重量級の復権に挑んだ新庄(青)。 【1回戦第2P】グラウンドの防御は1、2Pともしっかり守ったが…。 【1回戦2P】グラウンドの攻撃では、がぶり返しが爆発せず。

 ◎男子フリースタイル

 
【55kg級】松永共広(ALSOK綜合警備保障)     38選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[0−2(1-@L,0-2)] Dilshod Mansurov(ウズベキスタン)

 《経過》第1ピリオドの中盤、松永が胴タックル気味にテークダウンを決めて1−0。ブレークのあと、相手は右脚への片足タックルで1点を返し、ラストポイントでウズベキスタンの勝ち。第2ピリオドは30秒にタックルがもつれて場外に出されそうになった松永が、がぶり返し気味に仕掛けたが失敗して2失点。その後、惜しいタックルはあったがポイントにはつなげられず、0−2で連取された。

【2回戦第1P】胴タックルで押し倒し、1点を先取した松永(赤) 【2回戦第2P】場外際に追い詰められた松永は、この後、がぶり返し不発。 【2回戦第2P】何度かタックルを試みたが、あと一歩でかわされた。、

 【60kg級】湯元健一(日体大助手)     43選手出場

1回戦 ●[1−2(0-1,5-0,3-BL)] Samat Zhakupov(カザフスタン)

 《経過》第1ピリオドはお互いに決定力に欠けて0−0。コイントスに負けた湯元がクリンチからテークダウンを決められた。第2ピリオドは40秒に片足タックルで1点を取り、アンクルホールド2回転で5−0へ。

 第3ピリオドは55秒に湯元がくぐりからバックを取って1点を先取。アンクルホールドにいったが、相手が体を海老のように折り曲げてこらえて立たれそうになった。湯元はうまく体を預けて2点を加えたが、すぐに体を入れ替えられて1失点。そこでローリングを受けてしまい痛恨の2失点。3−3のラストポイントで敗れた。

【1回戦第1P】第1ピリオド、やや慎重になってしまった湯元(赤)。 【1回戦第2P】しつこくアンクルホールドを狙い、2回転で4点獲得。 【1回戦第3P】アンクルホールドが崩れ、すぐに体を預けた湯元だが…。


《iモード=前ページへ戻る》

《前ページに戻る》