男子両スタイルの全日本チームが合宿スタート【2007年8月21日】






 男子両スタイルの世界選手権代表チームが8月20日、東京・国立スポーツ科学センター(JISS)で合宿をスタート。次回の合宿は9月3日からの直前合宿になるため、追い込む合宿はこれが最後で、どの選手も熱こもった必死の練習を展開した。

 富山英明強化委員長(日大教)は「ここまできたら、技術の反復練習と体力づくり。試合で出せる技は限られているので、勝負する技をとことん磨いてほしい」と注文。昨年はエースの松本慎吾選手(一宮運輸=グレコローマン84kg級)が腰を痛めてこの時期にほとんど練習できない状況だったが、今年は現段階で大きなけがをしている選手はなし。「世界選手権までけがに注意してほしい」と話した。

 その松本選手は、全日本チームのブルガリア遠征のあと、チームを離れてポーランドでの合宿に参加し、前日帰国したばかり。2日ほど休む予定だったが、報道陣への公開練習日ということで参加へ。74kg級の鶴巻宰選手(自衛隊)が必死に向かってくるので、「ついフルパワーで練習してしまいました」と苦笑い。今年は、腰は万全で、「(五輪出場資格獲得の)8位以内なんかじゃない。メダルを狙います」ときっぱり。

 合宿は26日まで行われる。なお、この日に来日する予定だったイラクのチームは、フライトの関係で23日到着に変更になった。


合宿開始。富山英明強化委員長からゲキが飛んだ。 和田貴広コーチの技術指導を受けるフリースタイル・チーム。 グレコローマンは伊藤広道コーチが熱烈指導。

練習中の大半をマットに立っていた富山強化委員長。手には根性棒。 けがのため遠征不参加だったの松永共広(フリー55kg級)も元気に参加。 前日に帰国した松本慎吾(グレコ84kg級)も周囲に熱気に本気モード。


《iモード=前ページへ戻る》

《前ページに戻る》