【特集】全国大会初出場のKIDジュニアは無念の銀メダル【2007年8月13日】







 プロ格闘家の山本“KID”徳郁選手(KILLER BEE)の長男で、昨夏からレスリングを始めた山本海鈴(東京・木口道場)が幼年・年少年中20kg級に初出場。2試合を勝って決勝まで進んだものの、小田恭佑(奈良・斑鳩)に7−11で敗れて無念の銀メダルに終わった。

 昨年11月の東日本少年少女選手権に優勝するなど非凡な才能を見せていた。KID選手の出身クラブでもある木口道場のほか、プロ格闘家の阿部裕幸率いるAACCで練習を積んでいる。無念の銀メダルといったところだが、KID選手は「まだ子供ですから、優勝にこだわらずに。いい経験になりました。(応援することができ)楽しかったです」とサバサバ。

 「レスリング・センスは?」と聞かれて、「まだ小さいですからね。これからでしょう」と苦笑い。この先、何が何でもレスリングの道を進ませる気持ちはなく、「いろんなスポーツをやらせたい」と、元気よく育ってほしいようだ。

 KID選手は1982年の全国少年大会(この大会の前身の大会)の幼児の部に出場し、連盟設立後の1984年第1回大会(茨城・高萩市)から88年の新潟大会まで出場していた。「自分の出ていた時のことを思い出しますね」と感慨深げ。出場選手は第1回大会(382選手)の約3・8倍、最後の出場となった第5回大会(696選手)の2・1倍に膨れ上がった。「大きな大会に成長しましたね。このまま伸びてほしいです」よ、キッズレスリングのいっそうの発展を願っていた。
(左写真=多くのファンからサイン攻めにあうKID選手)


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