【特集】夢はともにオリンピック…V8の水野真斗(AACC)、白井勝太(福井ク)【2007年8月13日】







 小学6年生42kg級の水野真斗(東京・AACC)と54kg級の白井勝太(福井・福井ク)が勝ち、ともに8年連続優勝を達成した。

 ワダ・スペシャルといった高等技を使うことで有名な水野
(右写真)は、決勝をフォール勝ちし、計5試合に勝っての優勝。「自信がありました」ときっぱり話す。週2、3間の練習を週4回やっており、勝つための練習を十分に積んできたようだ。

 「これからの目標は?」の問いに、「遠い将来はオリンピック。4、5連覇はしたい」。この壮大な目標こそが強さの秘密か。指導するプロ格闘家の阿部裕幸さんは「レスリングに対する気持ちがいい。練習しようという気持ち、技を覚えようという気持ち、勝つ気持ち…。この気持ちがあれば、中学、高校へ行っても伸びるでしょう」と話す。

 出場選手の関係で2試合に勝ってのV8の白井
(左写真)は、「うれしい」と言いながらも、「もの足りなかった」とも。試合数の少なさではなく、フォール勝ちできないなど内容に満足がいかないといった欲の深さを見せた。

 全国大会では無敗だが、関西や富山の大会では黒星を喫したことがある。その度に悔しい思いをして練習に力が入ったそうで、その練習熱心さが快挙の原動力。「練習を多く積んで、自分に自信が持てたこと」のほか、「休みもきちんととってきたから」と、強弱のバランスをしっかりとってきたことを優勝の要因に挙げた。

 レスリングの魅力は「やればやるだけ、結果となって表れること」だという。その魅力に取りつかれ、この後もレスリングを続けることを決めているが、まず来年、中学1年生での全国王者を目指すという。「遠い将来の目標はオリンピック」と話した。


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