【特集】「来年はリベンジします!」…吹田市民教室・押立吉男代表が宣言【2007年8月13日】







 昨年の大会で「6年連続20度目の優勝」を遂げた“不動の王者”吹田市民教室(大阪)が、SUKOBURUゴールドキッズ(東京)に30点の差をつけられ、2位に沈んだ。押立吉男代表は「敗因は、ゴールドキッズが強かったことに尽きます。ここまでチームを強くしたことに敬意を表します」と、初優勝を飾った東京の新興クラブの躍進を祝福した
(右写真=押立代表と参加選手たち)

 一方で、「来年は必ずリベンジさせていただきます。これで来年まで頑張る気力が沸いてきました」とも。押立代表は今年2月、体の不調を訴えて診断を受けた結果、「球脊髄(せきずい)性筋萎縮症で余命3ヶ月」と診断された。その後、病院を変えて精密検査を受けた結果、誤診であり、そこまで悪い病気ではなかったことが判明。“一命”をとりとめていた。

 もちろん、以前のように選手とレスリングはできなくなったが、練習日は必ず道場に姿を見せ、練習を見つめている。レスリングにかける情熱はまだ健在。「ワシからレスリングとビールを取ったら、何も残らない。おいしいビールを飲むためにも、来年は絶対に王座を奪還します」ときっぱり−。

 今年のV逸は、神様が押立代表に長生きさせるエネルギーを与えるために贈ったプレゼントなのかもしれない。


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