藤村義（自衛隊）がグレコローマン74kg級を制する…全日本社会人選手権第１日【2007年７月８日】







　全日本社会人レスリング選手権第１日は７月７日、千葉県・佐倉市民体育館で団体戦と男子グレコローマンが行われ、藤村義（自衛隊）と江藤紀友（自衛隊）の同門対決となった74kg級決勝は、藤村が制し最優秀選手に選ばれた

　両者ともに本来は66kg級の選手。この階級は長らく飯室雅規（自衛隊）の天下が続いているが、その座を虎視眈々（こしたんたん）と狙っている有望株が、ともに１階級上の選手をものともせずに決勝へ進出し、対決が実現した。

　55kg級には、今春に青山学院大を卒業した長谷川恒平（焼津福一）が３試合を抜群の強さで勝ち抜いて初優勝。

　60kg級では、ドーハアジア大会金メダリストの笹本睦（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）の後継者候補の一人の北岡秀王（クリナップ）が初戦で敗れる波乱。北岡を破った武田佑基（山口県協会）が決勝戦でも谷岡泰幸（自衛隊）を２−１で下して初優勝し、優秀選手賞を受賞した。敢闘賞は84kg級優勝の加納篤（加納建設）が受賞。（右写真＝左から加納、藤村、武田）

　同大会はことし12月の天皇杯全日本選手権の出場資格獲得の対象大会になる予定で、３位までに入賞すれば出場資格を得られる予定。また、優勝者は11月の海外遠征メンバーに選出される。

　団体戦は、男子実業団対抗でＡＬＳＯＫ綜合警備保障、クラブ対抗で警視庁クが勝った。

　各階級の成績は下記の通り（文・撮影＝増渕由気子）。

55kg級	60kg級	66kg級	74kg級	84kg級	96kg級	120kg級

　◎団体戦

　▼男子実業団対抗 [1] ＡＬＳＯＫ綜合警備保障、[2] 太平洋石油

　▼男子クラブ対抗 [1] 警視庁ク、[2] 自衛隊、[3] 鹿屋中央高ＯＢク、秋田市役所

　▼女子実業団・クラブ混成 [1] 自衛隊

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

　◎一般グレコローマン

　▼55kg級 [1] 長谷川恒平（焼津福一）、[2] 禎貞也（自衛隊）、[3] 波多野鉄兵（全国市町村職員共済組合）、鈴木一美（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）

　▼60kg級 [1] 武田佑基（山口県協会）、[2] 谷岡泰幸（自衛隊）、[3] 村田知也（久居高教）、吉田誠治（ゴールドジム湘南）

　▼66kg級 [1] 下村博（自衛隊）、[2] 岩崎健太（オールホンダ）、[3] 三谷裕之（鹿屋中央高ＯＢク）、前田雄一郎（中京女大ク）

　▼74kg級 [1] 藤村義（自衛隊）、[2] 江藤紀友（自衛隊）、[3] 後藤秀樹（日本文理大職）、葛西直人（自衛隊）

　▼84kg級 [1] 加納篤（加納建設）、[2] 棚原雅巳（自衛隊）、[3] 栗栖達也（パラエストラ）、土田樹史（日本文理大ク）

　▼96kg級 [1] 曽我部健（徳島県協会）、[2] 長田吉弘（自衛隊）、[3] 村上彰一（power bomber）

　▼120kg級 [1] 沢田直樹（徳山大職）、[2] 中本将生（広島県協会）、[3] 森保弘（朝明高教）

《ｉモード＝前ページへ戻る》

《前ページに戻る》