伊調千春選手の世界選手権出場がOKへ【2007年6月10日】







 国際レスリング連盟(FILA)の副会長を務める日本協会の福田富昭会長は6月9日、前夜にFILAのラファエル・マルティニティー会長から電話で連絡があり、5月のアジア選手権(キルギス)で計量失格し、世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)への出場が微妙となっていた女子48kg級の伊調千春選手(ALSOK綜合警備保障)の同選手権への出場が認められたことを明らかにした。

 現地では日本のドクターによって診断書が提出されており、FILAの会長や副会長で構成するエグゼクティブ・コミッティーは大会への“参加”とみなすことを決めた。同様のケースだった51kg級のモンゴル選手なども、現地ドクターの診断書をFILAに提出しており、世界選手権への参加が認められた。

 伊調千選手はこの日、10日に行われる女子の世界選手権代表決定プレーオフに出場する中京女大の選手の応援のため代々木第二体育館を訪れており、この朗報を聞かされると、目に涙を浮かべながら「私の不注意で、福田会長をはじめとしたレスリング協会の方々ほか多くの方に迷惑をかけたことをお詫びしたい。今回の処置を心から感謝します。この感謝の気持ちを、世界選手権で金メダルを取ることでお返しさせいただきたい」と話した。


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