明治乳業杯全日本選抜選手権 展望(1)=グレコローマン【2007年6月4日】







 今年の男子の世界選手権(9月・アゼルバイジャン)の日本代表最終選考会となる明治乳業杯全日本選抜選手権は6月9〜10日に東京・代々木第二体育館で行われる。今年1月の2006年度天皇杯全日本選手権の優勝者が優勝すれば日本代表に決定、違う選手が優勝した場合は、当日に2選手間でプレーオフが行われ、勝者が代表となる。

 まずグレコローマン7階級の見どころを探ってみた
(★は全日本選手権の優勝選手。右写真は、昨年の大会で明治乳業杯を受賞したグレコローマン84kg級・松本慎吾選手=左と、フリースタイル最優秀選手の55kg級・田岡秀規選手=中、グレコローマン最優秀選手の74kg級・菅太一選手)

※試合進行等 ⇒ クリック


 ◎グレコローマン

 【55kg級】

 全日本選手権で4度目の優勝を遂げ、4度連続の世界選手権出場を目指す豊田雅敏(警視庁)に、昨年優勝しながらプレーオフで負けて世界選手権出場を逃した平井進悟(ALSOK綜合警備保障)が挑む。今年こそ豊田の壁を越えることができるか。

 昨年、学生二冠と国体を制した長谷川恒平(福一漁業)、2月のアクロポリス国際大会(ギリシャ)でアテネ五輪の銅メダリストを破って優勝した峯村亮(神奈川大)らの若手の躍進も期待できる。世代交代が実現するか。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★豊田雅俊(警視庁
=左写真
 平井進悟(ALSOK綜合警備保障) 
 村田知也(三重・久居高教)     
 峯村  亮(神奈川大)        
 長谷川恒平(福一漁業)
 平尾清晴(日体大)
 富岡達也(日体大)

 《予選会勝ち上がり選手》
笹  和幸(日体大)
松下直樹(日体大)
三浦正幸(東洋大)
平木秀明(国士舘大)
北岡利之(山梨学院大)
水野雄太(神奈川大)
禎  卓也(自衛隊)
大津卓睦(スターツグループ)
和田宗法(日体大ク)


 【60kg級】

 昨年のドーハ・アジア大会の金メダリストで、全日本選手権7連覇を達成した笹本睦(ALSOK綜合警備保障)に、全日本2位で冬に欧州遠征、5月にアジア選手権出場の経験を積んだ松本隆太郎(日体大)、昨年の学生二冠王者であり国体王者の北岡秀王(クリナップ)が挑む。

 昨年11月のNYACオープン選手権(米国)優勝と力をつけた下村博(自衛隊)とともに、絶対王者のが城を崩せるか。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★笹本  睦(ALSOK綜合警備保障=左写真)   
 松本隆太郎(日体大)          
 谷岡泰幸(自衛隊)            
 北岡秀王(クリナップ)
 武田佑基(山口県協会)
 石田  孝(徳山大)
 下村  博(自衛隊)

 《予選会勝ち上がり選手》
佐藤亮太(日体大)
倉本一真(山梨学院大)
松本  茂(日本文理大)
木村将志(徳山大)
杉村明啓(日体大)
佐々木遼(拓大)
布施樹紀(拓大)
岡本佑士(拓大)


 【66kg級】

 ドーハ・アジア大会で銅メダルを取り、6度目の世界選手権出場を目指す飯室雅規(自衛隊)に、全日本選手権2位で冬に欧州遠征、5月にアジア選手権出場の経験を積んだ清水博之(自衛隊)、昨年2位の江藤紀友(自衛隊)、全日本選手権3位の藤村義(自衛隊)らの同門選手が挑む。

 2月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)で現役世界王者を破った全日本大学王者の板倉史也(青山学院大)も上位を狙う実力はある。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★飯室雅規(自衛隊=左写真
 清水博之(自衛隊)
 藤村  義(自衛隊)
 藤永明宏(徳山大)
 綾田慎也(自衛隊)
 江藤紀友(自衛隊)
 板倉史也(青山学院大)

 《予選会勝ち上がり選手》
井上智裕(日体大)
成瀬一彦(日体大)
稲葉幸太郎(中京学院大)
阿部洋志(国士大)
及川賢太(国士大)
高橋憲次郎(山梨学院大)
漆原祐一(神奈川大)
小林威仁(和歌山県協会)


 【74kg級】

 昨年に続いての世界選手権出場を目指す菅太一(警視庁)、2005年の世界選手権代表で負傷のいえた岩崎裕樹(ホテル銀水荘)、昨年の全日本大学グレコローマン選手権84kg級王者の鶴巻宰(自衛隊)の3選手の争いが予想される。

 5月のアジア選手権出場の機会をもらった倉谷修平(日体大)が割って入れるか。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★菅  太一(警視庁=左写真
 岩崎裕樹(ホテル銀水荘)
 倉谷修平(日体大)
 吉岡宏高(広島国際学院高教)
 小枝正典(青森県協会)
 後藤秀樹(日本文理大職)
 鶴巻宰 (自衛隊)
 葛西直人(自衛隊)

 《予選会勝ち上がり選手》
小田貴久(CORE)
東泉恵二(日体大)
畑中泰史(山梨学院大)
谷田  光(立命館大)
根津隆夫(早大)
子川亮介(香川県警察)
増谷昌希(日本文理大)
吉田  毅(日体大ク)


 【84kg級】

 全日本選手権で8連覇を達成し、世界選手権6度連続出場を目指す松本慎吾(一宮運輸)のが城は崩れないか? 5月のアジア選手権出場の経験を積んだ太田充洋(大分・津久見高教)、昨年の国体96kg級を制した斎川哲克(日体大)がどこまで粘れるか。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★松本慎吾(一宮運輸=左写真
 太田充洋(大分・津久見高等学教)
 矢野将章(専大)
 山本知史(群馬県警察)
 小野寺拓(ALSOK綜合警備保障)
 高橋海人(早大)
 小向  忍(自衛隊)

 《予選会勝ち上がり選手》
斎川哲克(日体大)
那口裕洋(日体大)
吉田  充(山梨学院大)
迫  昭人(神奈川大)
加納  篤(加納建築)
堺  寛矢(徳山大)
島田雄士(拓大)
奥村一生(拓大)


 【96kg級】

 昨年の学生二冠王者で全日本2位の山口竜志がプロレス入りしたため、王者の加藤賢三(自衛隊)の独壇場の様相。国体2位の曽我部健(徳島県協会)、昨年フリースタイル120kg級で世界選手権出場を果たし、グレコローマンに転向してきた北村克哉(専大)らがその実力に迫れるか。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★加藤賢三(自衛隊=左写真
 山本雄資(山梨学院大)
 正木裕也(日体大)
 森  保弘(三重・朝明高教)
 長友大祐(日体大)
 曽我部健(徳島県協会)
 麻生将秋(拓大)

 《予選会勝ち上がり選手》
松永隆司(日体大)
小笠原寛(青山学院大)
工藤真樹(東洋大)
後藤紳介(国士大)
渡辺瑞基(山梨学院大)
野口智行(専大)
北村克哉(専大)
永濱翔大(徳山大)


 【120kg級】

 全日本王者の沢田直樹(徳山大職)と同2位の新庄寛和(自衛隊)の争いが続きそう。全日本選手権3位の中村淳志(拓大)と長井博和(中大)の学生勢が割って入れるか。

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 『エントリー選手』

 《全日本選手権ベスト8選手》
★沢田直樹(徳山大職=左写真
 新庄寛和(自衛隊)
 長井博和(中大)
 中村淳志(拓大)
 河野隆太(青山学院大)
 高橋信一(日本大)


 《予選会勝ち上がり選手》
山内貴史(山梨学院大)
小林弘迪(山梨学院大)
平川臣一(専大)
高山裕章(日本文理大)
広瀬賢嗣(拓大)



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