太田充洋(大分・津久見高教)ら3選手が5位…アジア選手権第5日【2007年5月12日】







 2007年アジア選手権第5日は5月12日、キルギス・ビシュケクで男子グレコローマン4階級が行われ、55kg級の峯村亮(神奈川大)、66kg級の清水博之(自衛隊)、84kg級の太田充洋(大分・津久見高教)が3位決定戦へ進んだものの、いずれも敗れて5位に終わった。

 太田は初戦を勝って準決勝へ進出したものの、昨年世界3位のタフマセビ・サマン(イラン)に0−2で黒星。3位決定戦では、ドーハ・アジア大会3位のヤナルベク・ケンジエフ(キルギスタン)に0−2で敗れた。

 峯村2回戦(初戦)で2006年ドーハ・アジア大会3位のチャ・クワンス(北朝鮮)に完敗。続いての3位決定戦では、エルダー・カフィソフ(ウズベキスタン)に1−2で惜敗。清水も2回戦(初戦)で昨年世界2位のカナト・ベガリエフ(キリギス)に敗れ、2試合目となる3位決定戦では今年のワールドカップ王者のアリ・モハマディ(イラン)に0−2で敗れた。

 120kg級の新庄寛和(自衛隊)は、1回戦でタジギスタン選手に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

 各試合結果は下記の通り。


※タイム、スコアは非公式

 ◎男子グレコローマン

 【55kg級】峯村亮(神奈川大)     5位=8選手出場

【1回戦第1P】アジア大会3位の選手に挑んだ峯村(赤)。 【1回戦第1P】がぶり返し地獄に遭って力を発揮できず。 【三決戦第2P】グラウンドの攻撃でローリングを決めた峯村(青)。 【三決戦第3P】終了間際、持ち上げられ、そり投げを受けた。

1回戦 ●[0−2(0-5、TF0-6=1:16] Cha Kwan Su (北朝鮮)

 《経過》第1ピリオド、スタンドで0−0のあとのグラウンド攻防は、峯村の先行で、ポイントなし。防御になった峯村は、がぶり返しを2回転受けて0−4。第2ピリオドは0−0のあと、峯村がグラウンドの防御。ここでもがぶり返しを3回転受けてしまい、0−6とされてしまった。

3位決定戦 ●[1−2(0-3,3-1,0-3)] Elder Khafisov(ウズベキスタン)

 《経過》第1〜3ピリオドともスタンド戦は0−0。第1ピリオドは先に攻撃した峯村が無得点で、防御でがぶり返しを受けてしまい0−3へ。第2ピリオドは、先に守った峯村が守り切り、攻撃でローリングを決めた。最後にバックを取られたものの、スコアは3−1。

 第3ピリオドは先に攻撃した峯村が無得点。防御で必死に守ったものの、ラスト10秒、もつれたところでそり投げを受けてしまい、痛恨の2失点。惜敗だった。


 【66kg級】清水博之(自衛隊)     5位=12選手出場

【1回戦第1P】昨年世界2位の選手に挑んだ清水(青)。 【1回戦第2P】第1Pに続き、豪快なバック投げに沈んだ。 【三決戦第1P(左)第2P(右)】ワールドカップ王者相手に必死に攻める清水(青)だが、ポイントは取れず。

1回戦  BYE

2回戦 ●[0−2(TF0-6=1:05、TF0-6=1:03)] Kanat Begaliev(キルギス)

 《経過》第1ピリオド45秒、清水は胴タックルを受けてしまい、ローリングで0−3へ。グラウンドの防御をしいられ、低い軌道ながら3点のリフトを受けてしまって0−6へ。第2ピリオドも50秒に組み合いから崩されて1失点。相手のリフトをこらえてスタンド戦終了の1分が経過したが、レフェリーが気がつかずに試合がとまらず、5点となるリフト技を受けた。審判団はその技を認めた。

3位決定戦 ●[0−2(1-@,1-@)] Ali Mohammadi(イラン)

 《経過》第1、2ピリオドともスタンド戦は0−0で、グラウンド戦も両者技が決まらず。ともにラストポイントを取ったイランの手が上がった。


 【84kg級】太田充洋(大分・津久見高教)    5位=10選手出場

【1回戦第1P】太田(赤)はグラウンドの攻撃でリフトを決めた。 【1回戦第2P】勝利を目指して必死に守った太田。 【準決勝第1P】ローリングを狙う太田(青)だが…。 【準決勝第2P】自らの攻撃だったが、場外に出されて痛恨の失点。

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(4-0,3-0)] Razal Idris(カタール)

 《経過》第1、2ピリオドともスタンド戦は0−0で、グラウンドの攻防は太田の防御でスタート。太田はともにしっかり守り、自らの攻撃では第1ピリオドに3点のリフト技、第2ピリオドはローリングを決め、4−0、3−0で勝った。

準決勝 ●[0−2(0-3,1-2)] Tahmasebi Saman(イラン)

 《経過》第1ピリオドはスタンドで0−0のあと、グラウンド戦は太田の攻撃でスタート。ポイントを取れず。守りでは、ラスト2秒にローリングを受けてしまって2失点。第2ピリオドも0−0のあと、太田が攻撃。立たれてしまい、場外に押し出されて0−2へ。守りでは立ち上がったものの、ポイントを取ることができず、及ばなかった。

3位決定戦 ●[0−2(1-@,0-3)] Janarbek Kenjeev(キルギス)

【三決戦第1P(左)第2P(右)】地元選手相手に必死に攻め、守った太田(赤)だが、一歩及ばす。

 《経過》第1ピリオド、スタンド戦は0−0。グラウンドもお互いに技がかからず、後半を守った相手の手が上がった。第2ピリオドもスタンド戦は0−0。先にグラウンドの攻撃権を得た太田はノーポイント。防御ではスタート早々に体を転がされ、2点を失ってしまった。


 【120kg級】新庄寛和(自衛隊)    8選手出場

【1回戦第1P】ローリングを狙う新庄(青)だが、決まらず。 【1回戦第2P】0−0のあと、ローリング2回転で0−4へ。

1回戦 ●[0−2(0-5,TF0-6=2:00)] Murodjon Tuichiev(タジギスタン)

 《経過》第1ピリオド、スタンド戦で0−0のあと、グラウンドの守りとなった新庄は豪快なリフトの洗礼。自らの攻撃ではポイントを取れず。第2ピリオドも0−0から新庄の防御でグラウンドがスタート。ローリングを2回転受けて0−4。攻撃では体を入れ替えられてバックを取られ、ポイントを取ることができなかった。



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