柴田瑞穂(中京女大)が銀メダル…アジア選手権第4日【2007年5月11日】







 2007年アジア選手権第4日は5月11日、キルギス・ビシュケクで女子3階級が行われ、51kg級の柴田瑞穂(中京女大)が準決勝(初戦)に勝って決勝へ進んだが、ジルディス・アシモバツルクバエフ(カザフスタン)に1−2で敗れ、銀メダルに終わった。

 59kg級の山名慧(中京女大)は初戦でヤン・センリアン(中国)に敗れ、ヤンが決勝へ進んだことで3位決定戦へ回り、サロマト・クチモバ(ウズベキスタン)にフォール勝ちして銅メダル。67kg級の新海真美(中京女大)は初戦でインド選手を下したものの、準決勝でダリア・カルペンコ(カザフスタン)に黒星。3位決定戦へ回り、ハン・タエヤン(韓国)を下して銅メダルを獲得した。

 この日で女子が終了。「金2・銀1・銅2」を獲得したが、国別対抗得点は中国、カザフスタンについで3位に終わった。

 各試合結果は下記の通り。


※タイム、スコアは非公式

 ◎女子

 【51kg級】柴田瑞穂(中京女大)   2位=6選手出場

【準決勝第1P】柴田(青)は1−0のあと、タックルで加点。 【準決勝第2P】中盤にタックルを決めた柴田は一気にフォール。

準決勝(初戦) ○[フォール、2P1:27(2-1,F4-0)] Park Yeon-Jin(韓国)

 《経過》第1ピリオド、柴田が攻めてポイントを取ったかに見えたが、先に場外に足が出ていて1失点。しかし1分24秒にタックルを決めるなどして2−1とした。第2ピリオドは中盤にタックルを決めてニアフォールへ。そのままフォールを決めた。

決 勝 ●[1−2(2-0,0-1,0-1=2:05)] Jyldyz Ashimovaturkbaeva(カザフスタン)

【決勝第1P】当初は負けとなった柴田(赤)のクリンチからの攻撃 【決勝第2P】攻撃を仕掛けた柴田だが、回り込まれた。 【決勝第3P】クリンチからの攻撃に柴田は守り切れず。 【表彰式】あと一歩で金メダルを逃した柴田(左)。

 《経過》第1ピリオドは0−0。コイントスで勝った柴田が、一度は相手のタックル返しを有効と見て0−2とされたが、ビデオチェックの結果、2−0でこのピリオドを先取。第2ピリオドは一進一退のあと、1分46秒に柴田のタックルがかわされ、0−1とされた。

 第3ピリオド、一度は相手に技術回避の警告が与えられ1−0と表示されたが、これが取り消されて0−0。コイントスで負けた柴田がテークダウンを奪われた。


 【59kg級】山名慧(中京女大)   3位=9選手出場

【1回戦第1P】0−1とされた山名(青)は直後に反撃し2−1へ。 【1回戦第3P】タックルへいったが、返されて0−2へ。

1回戦 ●[1−2(2-1,0-4、TF0-7=1:45] Yang Senlian(中国)

 《経過》第1ピリオド、1分45秒に1点を先制された山名だが、すぐに片足タックルから横転させて2−1へ。第2ピリオド、しっかりがぶった山名は、見事に巻かれてしまって3+1失点。0−4で取られた。

 第3ピリオドは山名がタックルで攻めたが、返されて2失点。ローリングを受けて0−4へ。後半も1点を取られ、再びローリングを決められて0−7とされた。

3位決定戦 ○[フォール、2P0:56(TF6-0=1:11,F7-0)] Salomat Kuchimova(ウズベキスタン)

【決勝第1P】3−0の後、山名(青)はさらにタックルへ。 【決勝第2P】第2Pも山名がタックルで1点を先制。 【決勝第2P】2度目のタックルで一気にフォールへ。 【表彰式】優勝したヤン(中国)と銅メダルの山名。

 《経過》第1ピリオド前半、山名が3点のタックル。さらにタックルからローリングで3点を加え6−0とした。第2ピリオドは前半にタックルを決めて1−0。もう一度タックルを決め、一気にフォールした。


 【67kg級】新海真美(中京女大)   3位=7選手出場

【1回戦第1P】1点を争う展開となった第1ピリオド。 【1回戦第2P】中盤に押し出された新海(赤)だが逆転勝ち。 【準決勝第2P】開始10秒で新海(青)が1点を獲得。 【準決勝第3P】豪快なタックルで3−2と逆転したが…。

1回戦 ○[2−0(1-0,@-1)] Gitika Takhar(インド)

 《経過》第1ピリオドはお互いにポイントが取れなかったが、1分30秒に新海が相手を場外に押し出して1−0。第2ピリオドは中盤に、四つ組のから押し倒されて1点を失ったが、1分46秒に回り込み、1点を奪取。ラストポイントで勝った。

準決勝 ●[1−2(1-@,2-0,3-B)] Daria Karpenko(カザフスタン)

 《経過》第1ピリオド、1分30秒に新海が片足タックルで1点を先取。しかしラスト5秒、相手のタックルを受けてしまい、1−1のラストポイントで落とした。第2ピリオドは開始10秒にタックルを決め、中盤にも1点を取って2−0。

 第3ピリオド、1点を先制した新海は、さらにタックルで攻めたが、レッグホールドで1−2と逆転された。1分13秒、タックルで2点を返して3−2へ。新海はラスト20秒にタックルで攻めたが、回り込まれて痛恨の1失点。3−3のラストポイントで相手の手が上がった。

3位決定戦 ○[2−0(2-0,TF7-0=1:27)] Han Tae Yang(韓国)

【決勝第1P】がぶりから回り込んで新海(赤)が1点を先制。 【決勝第2P】エンジン全開で攻撃を続けた新海。 【決勝第2P】グラウンドでもポイントを重ねた。 【表彰式】メダルは取ったが、満足の表情はなし。

 《経過》第1ピリオドの序盤、新海はがぶりからバックを取って1−0。中盤にも1点を加えた。第2ピリオドは正面タックルや片足タックル、回り込みなどでポイントを加え、7−0とした。



《iモード=前ページへ戻る》

《前ページに戻る》