由井俊郎さん(近大コーチ)がタイの女子コーチへ【2007年4月18日】







 近大レスリング部のOBで、近大のコーチを務めている由井俊郎さんが、4月18日から12月までの期限でタイへ渡り、同国の女子選手の指導にあたることになった。タイのレスリング協会からの依頼を受けた日本協会が適任者を探し、由井さんが引き受けた。

 由井さんは大阪・近大付高時代の1995年にJOC杯ジュニア選手権フリー54kg級2位の成績を残し、近大では主将を務め、1999年西日本学生選手権フリースタイル63kg級2位などの成績。卒業後もレスリングに携わる仕事を希望し、青年海外協力隊のメンバーとして2000年12月からインドネシアでレスリング指導を行った。

 帰国後にも、2003年国体フリー66kg級で3位に入賞し、翌年の明治乳業杯全日本選抜選手権や全日本選手権の出場を果たすなどしている。由井さんは17日に日本協会事務局を訪れ
(左写真)、「女子の指導は独特のものがあるが、早く打ち解けて世界選手権という共通の目標に向かって頑張りたい」と話した。

 タイの女子レスリングは1999年ごろにスタート。ベネズエラに女子をスタートさせた阿久津英紀さんが一時指導していた。その後、途切れてしまったが2004年5月に東京で行われたアジア選手権に選手を派遣し、2005年には48kg級で初めて世界選手権へ選手を送った。

 昨年は7月のアジア・ジュニア選手権44kg級でスニサ・クラハン選手が優勝。8月に地元のバンコクで行われたアジア・カデット選手権でも5階級でメダルを獲得するなど発展を続け、9月の世界選手権にはクラハン選手ら3選手が出場。12月のアジア大会にもクラハン選手1人だったが選手を派遣し、女子レスリングの発展に力を入れている。

 由井さんは今年9月の世界選手権(アゼルバイジャン)にタイのコーチとして参加することが予想され、どんな選手を育てるか楽しみだ。


《iモード=前ページへ戻る》

《前ページに戻る》