【記録】最多出場・優勝は吉田沙保里、最多連覇は西牧未央…Jクイーンズカップ【2007年4月10日】




 21回を迎える「ジャパンビバレッジクイーンズカップ」(1998年までは全日本女子オープントーナメント、1999〜2004年はジャパンクイーンズカップ)。シニアの部に限れば、1993年大会から毎年出場している浜口京子(代々木ク〜現ジャパンビバレッジ)が今回で「14度目の出場」となり、自らの持つ最多出場記録を更新。優勝すれば「11度目の優勝」「9年連続優勝」とも、自己の持つ最多記録の更新となる。

 途中で優勝が途切れているのは、負けたからではなく、1998年大会が「アジア選手権」と同時開催で(参加国が少なく、「アジア国際トーナメント」として実施)、浜口はこちらの日本代表であり、全日本女子オープントーナメントには出場できなかったため。出場した大会に限れば「11連覇」を目指すことになる
(左写真=1995年大会で世界チャンピオンの浦野弥生に善戦した浜口。翌年、アジア・チャンピオンへ)

 この大会は幼児からシニアまでが集う大会であり、キッズの部からの通算で考えてみると、キッズの部がスタートした1990年大会に出場した吉田沙保里(三重・一志ジュニア〜現ALSOK綜合警備保障)と山本聖子(東京・日体ク〜現在は引退)が昨年まで連続出場を続けており、浜口を上回る「17年連続出場」だった。

 山本は引退したので、吉田が今回達成するであろう「18年連続出場」は、出場回数、連続出場回数とも単独トップになる。この間、優勝できなかったのは、シニアに上がった直後の1999年から2001年大会の3度のみ。1990〜98年の「9年連続優勝」を含め、今回は「通算15度目の優勝」を目指し、これも最多優勝回数
(右写真=1995年大会のジュニアC級で優勝した吉田。相手は服部担子)

 連続優勝記録となると、1994年大会のキッズ幼児の部に出場して優勝した西牧未央(大阪・吹田市民教室〜現中京女大)が、シニアに上がった年の2004年大会まで続けた「11年連続優勝」が最多。西牧は2005年は減量に失敗して棄権し、昨年は準決勝で山本聖子に黒星。今回、3年ぶりの優勝を目指す。

 今大会に出場する選手で、キッズが加わった1990年大会に出場している選手は、吉田のほかには正田絢子(大阪・吹田市民教室〜現ジャパンビバレッジ)がいる。正田は途中の大会で出場していない大会もあるので、今大会が「14度目の出場」になる。

 伊調千春(青森・八戸ク〜現ALSOK綜合警備保障)は、1992年大会に出場しているが、途中の95・96年大会に出場していないので、今回が「14度目の出場」。この伊調より1年早い1991年大会に出場しているのが、59kg級に出場する島田佳代子(埼玉・和光官舎ク〜現日大)。途中4年のブランクがあるので、今回が「13度目の出場」だが、数少ない初期の大会を知る選手だ。



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