【特集】外国選手の開始直後のパワーを経験…男子フリー84kg級・鈴木豊2007年3月6日】







 全日本王者として初の遠征となったフリースタイル84kg級の鈴木豊(自衛隊)は、初戦で米国選手に黒星。しかし、その試合で相手がひざを痛めてしまって次の試合を満足に闘えず、敗者復活戦への道が断たれるという皮肉な結果に終わった。

 第1、2ピリオドとも開始直後にポイントを失い、後半の追い上げが及ばないというパターン。「最初にぶつかった時のパワーのすごさを感じた」。日本選手とは格段に違うタックルの圧力。話には聞いていても、経験しなければ分からないパワーだった。

 第1ピリオド開始直後のタックルは3点と判定されたが、1点でもおかしくないタックルだった。防御の工夫があれば1点で押さえられ、その後の展開も変わった可能性もある。「もっと多くの試合を積まなければならない。開始直後の失点を最小限に押さえることが必要だ」という言葉に実感がこもっている。

 ポイントを取れたことは自信になるが
(右写真=第1ピリオドの終盤に追い上げたが…)、負けて1試合しかできなかったことに「悔しい」と言う。全日本のニューフェイスといえでも、年齢では上の方。チームを引っ張らねばならない立場なだけに、初戦黒星は悔しそうだ。この悔しさをブルガリアでの合宿にぶつけなければなるまい。

 「ポイントはある程度取れることが分かった。デフェンスをしっかりやりたい。あとパワーアップの必要性も感じた」と、今後の指針を見つけ、6月の全日本選抜選手権へ挑む。


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