【特集】全身不随の重傷からはい上がった不死鳥、ハヤブサさんが全日本選手権を観戦2007年1月31日】






  1月26〜28日に東京・駒沢体育館で行われた天皇杯全日本選手権で、元FMWのプロレスラー、ハヤブサさん(本名=江崎英治)が訪れ、元女子レスリング選手だったマネジャーの榎本みほさんとともに選手の熱い闘いを熱心に観戦した。

 ハヤブサさんは1991年にプロレス・デビューし、メキシコ遠征を経て覆面レスラーに変身。95年に大仁田厚さん(現参議院議員)率いるFMWへ加入し、華麗な空中殺法でファンを魅了。全日本プロレスの東京ドーム大会にも参戦したこともある。

 2001年10月、試合中のアクシデントで頚椎を損傷。全身不随となり一時は生死の境をさまよった。しかし525日の入院生活とリハビリにより、上半身が動くまでに回復。自力で立ち上がるまでに回復した。

 現在はリハビリに挑みつつ、執筆、イラスト制作や講演会、シンガーソングライターとしてコンサートなど幅広い活動を行っている。

 マネジャーの榎本さんは、かつて代々木クラブでレスリングに励んでおり、1992年全日本女子選手権65kg級2位などの成績。海外遠征を経験したこともあり、最近では2005年の全日本社会人選手権に出場した“現役レスラー”。その縁で、レスリングの経験者ではないものの、「レスリング選手にボクの命がけの闘いを見てもらいたい。逆に、レスリング選手からエネルギーをもらいたい」と、ハヤブサさんのレスリング観戦が実現した
(写真左=榎本さんとハヤブサさん)

 けがをして全身不随になった時は「死んだ方がいいと思った」というハヤブサさん。周囲の励ましもあって必死に生き、闘い、立つことができるまでに回復した。「この必死の生き方を、ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す榎本さんは、今年の全日本社会人選手権などの出場を目指し、自らも闘いを続けるという。

 「今後もレスリングの大会には顔を出したい」そうで、レスリング界は、全身不随から不撓不屈(ふとうふくつ)の精神ではい上がった貴重な“応援者”を得た。

 ハヤブサさんの公式ホームページは、http://hayabusakeikaku.com/。講演などの依頼や質問は、ホームページ中の「MAIL」でお問い合わせください。



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