2006年度天皇杯全日本選手権最終日 決勝記録・写真


※撮影=矢吹建夫

 【男子フリースタイル55kg級】

松永共広(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(1-0,1-0=2:30)]●田岡秀規(自衛隊)

 《経過》第1ピリオド、一進一退の攻防で0−0で終わるかと思われた直後、松永が仕掛けてテークダウンを取り、ラスト3秒に1−0へ。第2ピリオドは0−0で2分間が終了。コイントスで勝った田岡だが、松永の粘りに遭ってたたせてしまい、30秒を逃げ切られて松永の手が上がった。
冷静な試合運びと粘りでライバルの田岡を下した松永(青)。

 【男子フリースタイル60kg級】

湯元健一(日体大)○[2−0(4-0,4-0)]●井上謙二(自衛隊)

 《経過》第1ピリオドの中盤、湯元が仕掛け、崩してテークダウンを奪う。レッグホールドからエビ固めでフォールを狙ったが惜しくも逃げられた。しかし4−0。第2ピリオドも片足タックルで1点を奪い、ニアフォールへ追い込む。1分間ほどニアフォールが続き、今度もフォールを逃したが、4−0で快勝した。
フォールはならなかったが、終始主導権を握り快勝した湯元(赤)。

 【男子グレコローマン60kg級】

笹本睦(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(3-0,4-1)]●松本隆太郎(日体大)

 《経過》第1、2ピリオドともスタンド戦は0−0。第1ピリオド、先に防御となって守り切った笹本が、攻撃ではローリングを決めて2点を取って3−0へ。第2ピリオド、先に攻めた笹本がローリングを2度決め、防御でローリングを決められたが、4−1として勝った。
必殺技のひとつとなったローリングがさえた笹本(赤)。見事に天皇杯を獲得。

 【男子女子55kg級】

吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(2-0,4-0)]●坂本日登美(自衛隊)

 《経過》第1ピリオド、なかなか攻められない両者だったが、1分20秒すぎ、坂本のタックルを吉田が回りこんで1点を獲得。ブレークのあと、さらに1点を取って2−0。第2ピリオドも中盤まで0−0だったが、吉田が正面タックルを決めて一気に押さえ込み、4−0とし、そのスコアのまま終了のホイッスル。
4年ぶりの対戦となった坂本相手に、吉田(赤)5年連続世界一の選手の強さを見せた。


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