吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)が石綿被害の救済に貢献【2008年12月2日】



 北京五輪女子55kg級金メダリストの吉田沙保里選手(ALSOK総合警備保障)が、石綿による健康被害の救済制度の告知に一役をかった。

 2008年12月1日、石綿による健康被害の救済に関する法律の一部改正法が施行されることから、独立行政法人環境再生保全機構では、制度とその改正について広く広報することにし、その一環として吉田選手が全面協力し、ポスター、チラシ等を作成して配布することとなった。ポスター作成は、吉田選手の持ち味である誠実さ、信頼感、力強さ、スピード感を十分に生かした写真とデザインによって、「まずは相談いただきたい」というメッセージを広く伝えることを狙いとしている。

 11月28日に環境省の記者クラブにおいて記者会見が開かれ(右写真)、吉田選手は、マット上とは異なり、やや緊張の面持ちで「中皮腫やアスベストのよる肺がんを発祥している方及びそのご遺族の皆さん、まずは、ご相談ください」とアピールした。

 12月1日の全国紙(朝日、読売、毎日)、地方新聞(48紙)の朝刊に、吉田選手の写真を用いた広告が掲載された。

 中皮腫や肺がんといった石綿による健康被害は、今後とも増え続けることが予想されている。環境再生保全機構では、記者会見や新聞広告だけではなく、ポスターやチラシなどを活用して下記の通り救済制度を告知し、迅速ですき間のない救済の実現を図っていきたいとしている。


(1)ポスターの作成、配布(左写真)
 《印刷部数》18万枚
 《配布先予定》環境省地方環境事務所、都道府県、保健所、医療機関、関係団体、など
 《配布箇所数》約14,000箇所

(2)チラシの作成、配布
 @吉田選手の写真を使用したデザインを表面、制度改正内容の説明を裏面に記入したチラシ
  《印刷部数》90万枚
  《配布先・配布箇所数》ポスターと同様

 A制度改正の内容を説明したチラシ
  《印刷部数》100万枚
  《配布先》関係自治体の広報誌に折り込み等(尼崎市、西宮市、堺市、阪南市、泉南市、和泉市、河内長野市、王寺町、斑鳩町、羽島市、大田区、鳥栖市、川崎市)

(3)新聞広告(左写真)
 12月1日に、全国紙(朝日、読売、毎日)、地方新聞(48紙)の朝刊に、吉田選手の写真を用いた新聞広報掲載

(4)ラジオ広報
 12月の1ヶ月間、朝、夕の番組(朝、TBS、夕、文化放送)でそれぞれ1回ずつ広報(20秒)

(5)その他
 専門誌、フリーペーパーへの掲載、交通広告、学会での広報などを実施予定


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