五味隆典(久我山ラスカルジム)が永田克彦(NEW JAPAN FACTORY)下して優勝…全日本コンバットレスリング・オープン選手権【2008年12月1日】
全日本コンバットレスリング・オープン選手権と全日本パンクラチオン・スタイル・1バウト大会が11月30日、東京・国士大レスリング場で行われ、66kg級は「戦極」でファイトする五味隆典(久我山ラスカルジム)と「DREAM」で闘う永田克彦(NEW
JAPAN FACTORY=2000年シドニー五輪グレコローマン69kg級銀メダリスト)がエントリー。
ともに勝ち進み決勝で対戦。プロのリングでは見られない他団体選手の対戦は、五味がグレコローマンにはない片足タックルでテークダウンを奪い1点を先取。永田が2度のがぶり返しを決め、レスリングならポイントの入る技だが、コンバットレスリングでは相手の体が宙に浮かなければポイントにはならないため、無念の無得点。1−0の判定で五味が勝った(右写真=左から五味、木口宣昭総合格闘技委員長、永田)。
五味は「(永田の出場は)きょう知った。団体は違うけど、レスリングが好きな者同士、しがらみを取っ払って試合ができたのはいいこと。ウチのジムに来てほしい」と交流を提言。永田は「試合経験を積むために出た。違う団体の選手が相手なので負けたのは悔しい。極め(関節技)とフリースタイルのタックルをしっかりマスターして、来年3月の大会にも出たい」と話した(左写真:五味=赤=と闘う永田)。
永田はパンクラチオンの1バウトにも出場し、高橋憲次郎(山梨学院大)に第1ピリオドを取られながらも、続く2ピリオドを連取して2−1で勝った。
山梨学院大のパンクラチオンチームの選手も出場し、80kg級の奈良部嘉明が3位に入り、パンクラチオン1バウトでも勝つなど健闘した。
各成績は下記の通り。
◎全日本コンバットレスリング・オープン大会
▼60kg級 [1]細川直人(和術慧舟会東京)、[2]辻田大祐(秋本道場)、[3]石川能之(木口道場川崎)、横田泰直(ガッツマン修斗道場)
▼66kg級 [1]高野優樹(鹿島学園高)、[2]蛯名一輝(木口道場MMA教室)、[3]仲田紀彦(ガッツマン修斗道場)、後藤俊秋(国士舘ク)
▼73kg級 [1]五味隆典(久我山ラスカルジム)、[2]永田克彦(NEW JAPAN FACTORY)、[3]西岡耕治(久我山ラスカルジム)、長洞啓太(山梨学院大)
▼80kg級 [1]小田貴久(フリー)、[2]永本健二(フリー)、[3]橋本佑二(木口道場MMA教室)、奈良部嘉明(山梨学院大)
▼+80kg級 [1]安西信昌(チームタックラー)、[2]松本慎之介(宇都宮商高)、[3]渡辺瑞基(山梨学院大)、小室直人(山梨学院大)
◎パンクラチオン1バウトマッチ
安西信昌(チームタックラー)○[チョークスリーパー]●小室直人(山梨学院大)
能勢誠一(小方道場)○[チョークスリーパー]●長洞啓太(山梨学院大)
永田克彦(NEW JAPAN FACTORY)○[2−1]●高橋憲次郎(山梨学院大)
小田貴久(フリー)○[2−0]●西功寛(木口道場MMA教室)
奈良部嘉明(山梨学院大)○[足首固め]●橋本佑二(木口道場MMA教室)
西野勉(木口道場川崎)○[2−0]●草柳茂明(TACKLER)
小林成(木口道場MMA教室)○[チョークスリーパー]●小俣将太(山梨学院大)
清水清隆(SK-Absolute)○[2−0]●横田泰直(ガッツマン修斗道場)
高野優樹(鹿島学園高)○[2−0]●尾藤広光(京都東山)
後藤俊秋(国士舘ク)○[2−1]●秋元悠佑(久我山ラスカルジム)
長洞啓太(山梨学院大)○[2−1]●鷹島大樹(ガッツマン修斗道場)
安西信昌(チームタックラー)○[腕がらみ]●渡辺瑞基(山梨学院大)