早大の全日本学生王座決定戦優勝祝賀会が盛大に【2008年11月2日】



 早大の全日本学生王座決定戦優勝の祝勝会が11月1日、都内のリーガロイヤル東京で行われた(右写真)

 9月18日に駒沢体育館で行われた同大会で初優勝を飾った日本レスリング界最古のチームを祝って、日本協会の福田富昭会長をはじめ、早大の奥島孝康・前総長のなどの顔ぶれがそろい、元自民党総裁で早大OBの河野洋平氏から祝辞が届くなど豪華な祝賀会になった。

 また、早大のよきライバルである日体大、山梨学院大、拓大などの各大学の監督らもお祝いにかけつけた。

 日本のレスリングは、早大の学生だった八田一朗氏が日本に持ち込んだ競技であり、早大から始まった。だが、1990年代に入ると部員が4人という時代もあったほど。東日本学生リーグ戦でも二部リーグに在籍することもあり、“強いワセダ”の面影はなかった。

 そこで9年前、伊江邦男監督(左写真)が就任したのをきっかけに、早大125周年での学生日本一を目指して強化を開始。2005年には日体大を撃破して一部部リーグでグループ優勝。全日本学生王座決定戦も準優勝して、古豪復活を成し遂げた。

 だが、大学日本一の道のりはそこからが遠かった。2006年、2007年と全日本学生王座決定戦で準優勝どまり。当初はうれしい2位だったが、2007年の2位は「全然うれしくなかった」と当事のキャプテン・伊藤拓也さんは振り返る。その悔しさをバネにして今年、4度目の正直で優勝を成し遂げた。伊江監督は、「大学日本一に9年はちょっと長かったかな」と苦笑い。それでも学生たちの努力が実ったことに満足げな表情を浮かべていた。

 2週間後には新潟市で学生4大タイトルの最終戦、全日本大学選手権が控えている。「この勢いで優勝してほしい」と伊江監督は今年2度目の“胴上げ”を心待ちにしているようだった。会の最後には、早大応援団員がかけつけ、全員で校歌を合唱。大学日本一の祝勝会を締めくくった。

(文・撮影=増渕由気子)


《iモード=前ページへ戻る》
《前ページへ戻る》