全日本女子チームが世界選手権前の第2次合宿スタート【2008年9月26日】




 新たに代表選手に決まった2選手を含めた日本代表チームは9月25日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿をスタートした。今月11日からに続き、世界選手権前2度目の合宿。

 富山英明強化委員長(日大)も見守る中、北京五輪55kg級金メダルの吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)、前回の合宿には参加しなかった北京五輪72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)も参加し、7選手がそろっての熱のこもった練習が展開された
(右写真=選手を激励する富山強化委員長)

 合宿は30日まで。その後、10月7日から直前合宿を行い、10日に新宿のホテルに移動し大会に備える。


 栄和人監督(中京女大職)「坂本真喜子は伊調千春と闘う度に接戦する実力を持っている。坂本日登美や吉田沙保里に匹敵する鋭いタックルが持ち味。新海は2005年のユニバーシアードで馨が北京で苦戦したカナダ選手に勝っている。それらを考えて代表を選んだ。西牧は伊調馨から練習で何度もポイントを取っている。馨からポイントを取ることは大変なことで、力がなければできないこと。伊調姉妹の辞退は残念だけれど、7階級制覇ができるチームだと思っている。姉妹もロンドン五輪へ向けて必ず立ち上がってくれると信じている」

 
48kg級・坂本真喜子(自衛隊)「緊張しているけれど、大きなチャンスだと思っている。大会まで時間が少ないけれど、できることをがんばりたい。姉と一緒に出る大会は(姉が引退予定なので)最後になるかもしれない。一緒に盛り上げたい」

 
51kg級・坂本日登美(自衛隊)「55kg級で北京五輪に挑戦し、行けないと分かってから、東京の世界選手権を目標に頑張ってきた。これを自分のオリンピックと考えて、これで引退しようと考えている。妹と出られることになってうれしい。力を出し切って優勝したい」

 
55kg級・吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)「オリンピックの感動をまた見せられるようなレスリングをしたい。東京で世界選手権に出られることはうれしい。今まで以上に力を発揮できると思います。金メダルを目指します」(左写真=栄和人監督の指示を受ける吉田)

 
59kg級・正田絢子(網野ク)「5度目の世界選手権になります。去年はメダルも取れず、オリンピックにも出られずに苦しい思いをしてきた。でも多くの人のおかげでやり直すことができたので、金メダルを取りたい。大会の後のことは考えていない。ひとつひとつ心をこめて闘いたい」

 
63kg級・西牧未央(中京女大)「馨さんがオリンピックで感じたプレッシャーとは比べものにならない舞台だと思うけれど、1試合1試合、自分のレスリングをして頑張りたい。ロンドン五輪を目指す前に、世界選手権での優勝です。63kg級は一番動きやすい階級です。」

 
67kg級・新海真美(アイシンAW)「ものすごいチャンスをもらった。出る準備はしてきました。多くの人が応援に来てくれると思うので、喜んでもらえるように頑張りたい」

 
72kg級・浜口京子(ジャパンビバレッジ)「生まれ育った東京で世界選手権に出られることは奇跡的だと思う。北京で心身ともに力を出し切ったけれど、夢をつかみたいと思って腹を決めた。もうひと踏ん張りして金メダルを取りたい」(右写真=6度目の世界一を目指す浜口)


《前ページへ戻る》