アラ・アブラハミアン(スウェーデン)が国際オリンピック委員会を提訴…五輪銅メダルはく奪問題【2008年9月14日】



 北京オリンピックの表彰式の最中に銅メダルをマットに投げつけ、メダルをはく奪された男子グレコローマン84kg級のアラ・アブラハミアン(スウェーデン)が9月11日、国際オリンピック委員会(IOC)のメダルのはく奪は不当として、国際スポーツ仲裁機関(CAS=通称・国際スポーツ裁判所)に失格の取り消しを求めて提訴した。

 アブラハミアンは準決勝の判定を不服とし、表彰式の最中に抗議の意思を行動で示し、IOCと国際レスリング連盟(FILA)の協議の結果、失格処分となった。その直後に、決められたビデオ判定を行わなかったFILAをCASに提訴し、CASはFILAがルールに定められた手順を行わなかったことは間違いであるという決定を下した。

 今回の“裁判”は、結審するまでに4ヶ月はかかる見込みという。


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