全日本女子チームが世界女子選手権へ向けて合宿スタート【2008年9月12日】



 世界女子選手権(10月11〜13日、東京・代々木第1体育館)の代表選手を含む全日本女子チームが9月11日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿をスタート。1ヵ月後に迫った決戦に向けて本格的なスタートを切った。

 北京オリンピックの代表選手からは55kg級の吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)が参加。五輪後は各方面へのあいさつや取材など練習を休み、中京女大のマットに立ったのは9月1日。その後もあいさつなどの予定が詰まっていて本格的な練習を継続できなかった。

 この日の練習では、時に苦しそうな表情を見せ
(右写真)、五輪V2の選手といえども休養のあとの合宿はかなりきつそう。「あらためてレスリングはきつい競技なんだなあ、と思いました」と話し、まず体力を元に戻すことを主眼におく合宿になりそうだ。

 「所属での練習と違い、他のチームの選手やコーチがいると気が引き締まる。まだゆっくりしたい気持ちもあるけれど、休んでいては体力が落ちてしまう」と、北京オリンピック時の体力と気力を目指しての練習がスタート。大きな大会のあとでのモチベーションを上げる苦労を問われると、「次の目標がはっきりあるから大丈夫です。五輪3連覇という目標です」とニッコリ。

 栄和人監督(中京女大職=
左写真の右端)は、若手の参加選手の中に練習についてこられない選手がいたことに不満そう。練習後、「全日本合宿に参加する気構えができていない。単にこなすだけの気持ちで参加するな。全日本の合宿に参加する以上は、最高のコンディションをつくって参加しろ」とカミナリを落とし、若手の底上げに力を入れる姿勢見せた。

 合宿は17日まで。今月25日から第2次合宿を行い、直前合宿を経て世界選手権に臨む。


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