【特集】2016年東京五輪の招致委員会が北京ででも活動【2008年8月23日】



 2016年に東京でオリンピックを―。今年6月に五輪開催地選考の第一次予選に通過し、正式に立候補都市として認められた東京は北京の地でも招致活動を行っている。その拠点となっているのが日本オリンピック委員会が設けたジャパンハウス。東京都招致委員会がその一角にブースを出し、20分以内ですべての会場へ選手村からアクセスできる東京ならではの利点をわかりやすく紹介している。

 ジャパンハウスでは、一般のお客さんが集えるスペースに選手を招いて生で話を聞ける「オリンピック・ステージ」が開かれている。そのステージに18日、女子レスリングの4人が登場。金メダル2個、銀メダル銅メダルともに1個ずつ獲得した選手に会えるということで、会場にはたくさんのお客さんが詰めかけた。

 その様子を見て、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の企画・広報部門の当間文美さん
(左写真)は「レスリングのメダリストの人気はものすごいものでした。選手たちも優しいし、気さくにお話をしてくれる。日本でレスリングが有名になったのも彼女たちの力が強いと思います。レスリングは日本を代表するスポーツだと思います」と言う。

 世界中の人々が同じ場所に集い、同じ試合を見てともに感動をする。そんな体験ができるのはスポーツならではだ。数多くの種目が展開される五輪は人々が一堂に会することができる絶好の機会。「最近の日本は悲しい事件などが多く、元気が感じられない。日本でオリンピックを開催して、子供たちに直接見てもらって感動を味わってほしい」。当間さんはそんな願いをこめる。

 オリンピックの前にスポーツの感動を味わえる機会として、当間さんは10月11〜13日まで東京・代々木第1体育館で行われる女子レスリングの世界選手権を挙げる。北京五輪のメダリストも参加する予定で、大会の盛り上がりが予想される大会。「プレオリンピックというつもりで頑張っていきたい」と当間さんは意気込む。

(文=藤田絢子)


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