松本慎吾(一宮運輸)加藤賢三(自衛隊)ともに初戦敗退…北京オリンピック第3日【2008年8月14日】






 北京オリンピックのレスリング競技第3日は8月14日、中国農業大学体育館で男子グレコローマン3階級が行われ、84kg級の松本慎吾(一宮運輸)、96kg級の加藤賢三(自衛隊)ともに初戦で敗れ、敗者復活戦に回ることなく五輪を終えた。

 松本は1回戦で2006年欧州2位のデニス・フォロフ(アルメニア=元ロシア)と対戦。第1ピリオドに俵返しを受けるなどして先制され、第2ピリオドもグラウンド攻撃に屈した。加藤は昨年世界5位のダイゴロ・ティモンチーモ(イタリア)と対戦。第1、2ピリオドともポイントを取ることができずに敗れた
(右写真=日本からの応援団を背に闘った松本だが…)

 ともに相手が決勝に進めず、敗者復活戦に回ることができなかった。この日でグレコローマンが終わり、日本は笹本が1勝して10位に入ったのが最高だった。

 第3日の成績は下記の通り。


 ◎男子グレコローマン

 【84kg級】松本慎吾(一宮運輸)     20選手出場

1回戦 ●[0−2(2-4,0-6=2:00)]Denis Forov(アルメニア)

 《試合経過》第1ピリオド開始早々、松本が場外へ出されて1失点。グラウンドで防御となった松本は、リフト技を受けてしまって3失点。自らの攻撃で、俵返しの組み手から転がして2点を取ったものの、2−4で終了。第2ピリオドは0−0のあと、グラウンドは松本の防御でスタート。体勢を崩されてニアフォールを奪われたあと、ガッツレンチ2回転で0−5へ。攻撃で逆転の俵返しを狙ったが不発。0−6で試合終了。

【1P】開始5秒で場外に出された松本。出鼻をくじかれた。 【1P】グラウンドの防御で俵返しを受けてしまい、3失点。 【1P】攻撃で必死に俵返しを狙うが、2点どまり。 【2P】最後に俵返しで逆転を狙ったが、上がらず!

 【96kg級】加藤賢三(自衛隊)     20選手出場

1回戦 ●[0−2(0-2,0-6=2:00)]Daigoro Timoncini(イタリア)

 《試合経過》第1ピリオドのスタンド戦は0−0。グラウンドの攻撃権を取った加藤だが、攻撃できず。防御では相手のガッツレンチをこらえて場外へ。これが場外逃避にとられて1失点。0−2でこのピリオドを取られた。第2ピリオドは投げ技を受けてしまって3失点。グラウンドの防御でも低く投げられて1点を失い、攻撃ではポイントを取れずに0−5で敗れた。

【1P】昨年の世界5位同士が初戦で激突。 【1P】グラウンドの防御で前へ出た加藤。場外逃避を取られた。 【2P】0−3のあと、グラウンドの防御で俵返しを受ける。必死にしのいで2失点で押さえたが、反撃できず。


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