グレコローマンはスタンド戦の比重が高くなる…D・ツルリハノフFILAコーチ委員長【2008年8月13日】






 国際レスリング連盟(FILA)のコーチ委員長であり、今年4月に創設されたルール改正を提案する委員会のダウレット・ツルリハノフ氏(カザフスタン)は8月13日、本ホームページの質問に答え、グレコローマンはスタンド戦の比率が高くなるルールに変わる可能性が高いことを示唆した。

 ツルリハノフ委員長は「現在行われている1分間のスタンド戦では、グレコローマン特有の投げ技などがかかるには短すぎる。グレコローマンの歴史を振り返ると、スタンドでの投げ技がしっかり出ていた」と説明。大きなルール修正はせず、2分3ピリオドのルールは変わらないながらも、来年からは現在の「スタンド=1分間、グラウンド=1分間(30秒×2)」のルールが実施されない可能性が高くなった。

 当初は北京五輪で新ルール案が提案される予定だったが、五輪終了後、五輪の試合を分析したうえでテスト案を作成。いくつかの大会で実施し、FILA理事会の承認を経て、早ければ2009年1月から実施したい意向。原案はある程度固まっているとのことだが、明らかにはしなかった。

 同委員長は、「片方の選手が第1ピリオドを8−0で勝ちながら、その後を0−1、0−1だった場合、負けになる。8点を取った努力はどうなるのか疑問に思う」と話し、2ピリオド先取のルールにも疑問を投げかけた。「観客にとっての分かりやすさも重要な要素」とも話した。



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