女子チームが北京市内で初練習【2008年8月13日】






 前日に北京入りした女子チームが8月12日、北京市内で練習を開始し、報道陣に公開した(右写真)

 午前10時から始まった練習では、栄和人監督(中京女大職)が「4選手とも日本にいるときとかわらない動き」と舌を巻くほどの好調さ。試合形式で練習をしている最中に「チャンスがあったらいけよ」とコーチから声がかかると、48kg級の伊調千春(ALSOK綜合警備保障)がすかさず両足タックルをかけるなど、減量中にもかかわらず気合いの練習をみせた。また。

 55kg級の吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)も1月にやられたタックル返しの対策を入念に見直すなど、最後の調整を積んだ。約1時間15分の練習を終え、続いて行われた記者会見では伊調姉妹がアテネ以後掲げている「2人で金」はもちろん、「4つの金」という頼もしい言葉が発せられた。


 栄和人監督「(仕上がりについて)きのう北京に入って今日が初めての練習。4人の状況を見ていて、こんなに近い国でオリンピックが開かれてよかったと思う。日本にいる時と変わらない。本人たちが国内でやっているような気持ちで全力で戦えると思う。平常心でできればいい感じでくると思います」

 
伊調千春「減量していると、いよいよ試合がくるんだと気合が入る。いつも以上に気合が入っている。声が出て、減量していても足が動いた。4年前は笑えなかったけど、人生プラスマイナスゼロだと思うので今回は笑いたい。姉妹で金、4人で金をとれると思います

 
吉田沙保里「すごく足が動いた。1月にやられたタックル返しも見直せた。半年間、練習してきたことを無駄にしないように思いきり暴れたい」

 
伊調馨(ALSOK綜合警備保障)「気合が入っている。自分の中で一番のレスリングができている。思ったより中国はすごしやすい。体も気持ちも落ち着いている。金が目標なので、姉妹で金、そして4つの金を目指します」

 
浜口京子(ジャパンビバレッジ)「日本でもいい練習ができて、今日もいい練習ができた。17日までこの調子でいって、自分のレスリングをすれば、すごくいい結果が出ると思う。がんばります」

(取材・撮影=藤田絢子)



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