ロシアが2階級で優勝…北京オリンピック第1日【2008年8月13日】






 8月12日に行われた北京オリンピックのレスリング競技第1日・男子グレコローマン2階級は、55・60kg級ともにロシアとアゼルバイジャンの決勝となり、ロシアが2階級とも優勝した(右写真=ロシア選手を応援する五輪V3のアレクサンダー・カレリン=ロシア)

 55kg級は、昨年世界3位のナジール・マンキエフ(ロシア)が3回戦で3年連続世界王者のハミド・スーリヤン(イラン)を2−1(2-2,1-1,1-1)で破り、準決勝で昨年世界2位の朴殷哲(パク・エウンチュル=韓国)を2−1(1-1,5-1-2-1)で撃破。決勝は今年の欧州王者のルブサン・バイラモフ(ウズベキスタン)を2−0(4-3,2-2)で破った。

 3位はロマン・アモヤン(アルメニア)と朴殷哲で、スーリヤンは3位決定戦で朴殷哲に敗れ5位に終わった。

 60kg級は、昨年世界8位のアスラムベク・アルビエフ(ロシア)が3回戦でアテネ五輪銀メダリストのロベルト・モンソン(キューバ)を破るなどして勝ち上がり、決勝で05年欧州王者のビタリ・ラヒモフ(アゼルバイジャン)を2−0(2-0,4-0)で破った。

 3位は今年のアジア王者のルスラン・チュメンバエフ(キルギス)と06年アジア王者のヌルバキト・テンギズバエフ(カザフスタン)で、旧ソ連勢がメダルを独占。昨年の世界選手権のメダリストの最高が8位に入ったエウセビウ・ディアコヌ(ルーマニア)という結果だった。

 優勝選手のコメント、各階級のファイナルは下記の通り。


 55kg級優勝・ナジール・マンキエフ(ロシア=左写真)の話「とても幸せです。なぜならば、これがオリンピックの金メダルだからです。私が闘った相手はすべてが強い選手でした。とても過酷なチャレンジであり、厳しい闘いの連続でした。しかし、私はそれに打ち勝ちました。とても価値ある金メダルだと思っています。(レスリングでは)ロシア初の金メダルになり、それもうれしいことです。私はロシアに誇りを持っています。(すべての競技を合わせたの)ロシア選手団は厳しい状況下に置かれていますが、レスリング・チームの強さを証明できて、とてもうれしいです」

 
60kg級優勝・アスラムベク・アルビエフ(ロシア=右写真)「幸せであること以外、何も考えられない。コーチの方々に感謝したい。そしてテレビの前で応援してくれ勇気を与えてくれた人達にも大きな感謝の気持ちを伝えたい。もちろん、こんな強い人間に生んでくれた両親にも感謝したい。決勝もとても厳しい闘いでしたが、最も厳しい闘いは3回戦のロベルト・モンソン(キューバ)でした」


 ◎男子グレコローマン

 【55kg級】

 ▼準決勝
Rovshan Bayramov(アゼルバイジャン)○[2−0(7-2,4-1)]●Roman Amoyan(アルメニア)
Nazyr Mankiev(ロシア)○[2−1(1-1,6-0,2-1)]●Park Eun-Chul(韓国)

 ▼3位決定戦
Roman Amoyan(アルメニア)○[2−0(3-0,5-0)]●Yagnier Hernandez(キューバ)
Park Eun-Chul(韓国)○[2−1(1-1,6-0,2-1)]●Hamid Soryan(イラン)

 ▼決勝
Nazyr Mankiev(ロシア)○[2−0(4-3,2-2)]●Rovshan Bayramov(アゼルバイジャン)

(右写真の青が優勝したマンキエフ)


 【60kg級】

 ▼準決勝
Islam-Beka Albiev(ロシア)○[2−0(6-0,4-0)]●Rislan Tiumenbaev(キルギス)
Vitaliy Rahimov(アゼルバイジャン)○[2−0(1-1,7-0)]●Nurbakyt Tengizbaev(カザフスタン)

 ▼3位決定戦
Rislan Tiumenbaev(キルギス)○[2−0(6-0,3-0)]●Roberto Monzon(キューバ)
Nurbakyt Tengizbaev(カザフスタン)○[2−1(4-1,1-2,3-0)]●Sheng Jiang(中国)

 ▼決勝
Islam-Beka Albiev(ロシア)○[2−0(2-0,4-0)]●Vitaliy Rahimov(アゼルバイジャン)

(右写真の赤が優勝したアルビエフ)
 



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