中京女大出身3選手&愛知県出身の加藤賢三選手の壮行会に1650人のサポーター【2008年7月9日】






 愛知県の中京女大卒業で北京五輪に出場する女子48kg級の伊調千春、女子55kg級の吉田沙保里、女子63kg級の伊調馨(いずれもALSOK綜合警備保障)、愛知・星城高校卒業で同五輪に出場する男子グレコローマン96kg級の加藤賢三(自衛隊)の愛知県協会による壮行会が7月8日、名古屋市のウエスティンナゴヤキャッスルホテルで行われ、約1650人のサポーターが4選手を応援した。

 壮行会は、元横綱千代の富士の九重親方らも顔を見せる中、初めに愛知県協会の赤松広隆名誉顧問があいさつ。2度目の五輪となる女子3選手を激励するとともに、出場すらできなかった重量級で五輪出場を果たした加藤賢三選手への期待を話した。

 愛知県協会の谷岡郁子会長(中京女大学長)が「金メダルを取って当然、メダルを逃すと大ニュースという状況下、前回のオリンピックよりもきついと思う。でも、伊調千春選手が『この4年間、多くの人と会って多くのことを学び、心も体も強くなっているので大丈夫』と言ってくれた。21世紀の日本の女性の理想像を見せてほしい」と期待した(右写真=あいさつする谷岡会長)。

 会場では、レスリングの試合中に負傷して首から下が不随となり、懸命にリハビリに励んでいる愛知・星城高校の石田直也君を支援しようと、中京女大の栄和人監督の提案で五輪記念Tシャツを販売。収益金は石田君の社会復帰のために寄付することになり、多くの人に支援を呼びかけた(
左写真関連記事)。

 7月8日は北京五輪の開会式のちょうど1ヶ月前。開会式が始まる午後8時8分に合わせ、8時8分に五輪選手ほかの手でくす球が割られた。

 最後に女子チームの監督を務める栄和人監督があいさつ。「金メダル4つならすごくうれしい、3つなら少しうれしい、2つなら頭を剃る。一つなら(頭の)皮をはぎます、0なら中国へ残ります」と決意を述べ、必勝を宣言した
(右下写真=五輪のちょうど1ヶ月前の8時8分に割られたくす球)


 男子グレコローマン96kg級・加藤賢三「北京五輪は自分のレスリングの集大成。一番いいレスリングをやりたい。地元でこんなに立派な壮行会をやってもらい、心強い。重量級もオリンピックで勝てるところを後輩に見せたい」

 
女子48kg級・伊調千春「姉妹で金メダル、それだけです。五輪キップを取ってから10ヶ月、速かった。あと1ヶ月もあっという間に経つと思う。やり残したことがあるので、じっくりと研究したい。1500人が集まる壮行会は励みになります」

 
女子55kg級・吉田沙保里「金メダルを取って帰ってきたい。1月に負けてから半年。びびっていた時もあったけど、3月のアジア選手権で勝って自信を取り戻した。研究、勉強するにはいい時間だった」

 
女子63kg級・伊調馨「アテネ五輪でできなかった姉妹優勝のリベンジです。取り組んでいることがあるので、もう少し練習してから北京へ向かいたい。興奮したり、焦ったりして落ち着きがないと技を返されてしまうので、落ち着いて試合がしたい」


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