ロシアが74kg級を取って全階級で北京五輪へ…北京五輪予選最終ステージ第1戦最終日【2008年5月12日】






 【イタリア・ローマ、ビル・メイ記者】男子グレコローマンの北京五輪出場権獲得予選の最終ステージ第1戦最終日は5月11日、当地で行われ、74kg級で2000年シドニー五輪63kg級王者であり2005年74kg級世界王者のバルテレス・サムルガシェフ(ロシア)が3位に入り、3度目の五輪出場権を獲得。同時にロシアは男子フリースタイルに続いて全階級、北京行きキップを獲得した。

 サムルガシェフは3回戦で03年63kg級世界王者のマヌチャー・クビルクベリア(グルジア)との世界王者決戦に1−2で敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がった。この階級の優勝はクビルクベリアで、グルジアはこの大会2階級目、通算で5階級目の五輪キップ。2位はイルガー・アブデュロフ(アゼルバイジャン)。

 もう一つの3位決定戦には、TC・Dantzler(米国)が得意の大技を見せて北京へのキップを獲得。昨年のバクー世界選手権に団体優勝した米国は6階級目の五輪出場権となった。

 120kg級はパナギオティス・パパドポウロス(ギリシャ)優勝し、ギリシャ初の北京五輪の出場権を獲得。負けたリトアニアは3階級目。3位決定戦はマレク・ミクルスキ(ポーランド)がケンカみたいな試合に勝ち、アゼルバイジャンの若手のアントン・ボタエフがベテランのオレクサンダー・チェルネツキ(ウクライナ)を破って出場権を取った。

 各階級の成績は下記の通り。


 ◎男子グレコローマン

 【74kg級】=36選手出場

3位決定戦 Varteres Samurgashev(ロシア)○[2−0(3-0,4-0)]●Mohammad Babulfath(スウェーデン)
3位決定戦 Thomas Dantzler(米国)○[2−0(7-0=1:15,3-0)]●Ahmed Abdelsadek(エジプト)
決   勝 Manuchar Kvirkvelia(グルジア)○[フォール、2P1:21(5-4,3-0)]●Ilgar Abdulov(アゼルバイジャン)

 ※グルジア、アゼルバイジャン、ロシア、米国が五輪出場権獲得 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 【120kg級】=22選手出場

3位決定戦 Marek Mikulski(ポーランド)○[2−0(3-0,6-0=1:29)]●Nico Schmidt(ドイツ)
3位決定戦 Anton Botev(アゼルバイジャン)○[(@-1, 1-2,@-1)]●Oleksandr Chernetskyi(ウクライナ)
決   勝 Panagiotis Papadopoulos(ギリシャ)○[2−0(@-1,@-1)]●Mindaugas Mizgaitis(リトアニア)

 ※ギリシャ、リトアニア、ポーランド、アゼルバイジャンが五輪出場権獲得



《iモード=前ページへ戻る》

《前ページへ戻る》