「選手の甘えを一掃する!」(栄和人ヘッドコーチ)…全日本女子チームが合宿スタート【2008年4月13日】









 全日本女子チームが4月12日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿をスタートした。北京五輪の代表4選手、および10月の東京・世界女子選手権の6階級の代表が決まってから初めての合宿。栄和人ヘッドコーチ(中京女大職=左写真)は「北京オリンピックまであと4ヶ月。ただ練習するのではなく、ここまでやったのだから勝ちたいと気持ちになるだけの厳しさを選手に植えつけたい」と話し、甘えを一掃する合宿と位置づけた。

 五輪代表が決まってからの新たな合宿のスタートは、北京五輪で全階級制覇を目指す栄ヘッドコーチの思いを選手に伝えることから始まった。五輪代表選手を含めた参加選手に約20分間にわたって自分の熱い思いを訴え、必死の練習をうながした。練習が始まると「マットがあきすぎだ。スパーリングの合間にも体を動かせ。こんな練習で世界で勝てるか!」といった怒号も飛び出したほどで、指導を若いコーチに任せてマットサイドで練習を見つめることが多かったこれまでとは様変わりの合宿。

 北京五輪代表選手以外の選手にも、「世界選手権や世界ジュニア選手権、世界学生選手権、アジア・カデット選手権、そしてロンドン・オリンピックとそれぞれ目標となる大会がある。中途半端な気持ちではそれらの大会に勝つことはできない」として、五輪代表選手と変わらぬ厳しさを求めていくという。

 この合宿に先立ち、日本協会の高田裕司専務理事(山梨学院大教)から「北京へ向けてコーチ一丸となってがんばれ。すべての責任をもってやれ。すべてを任せる」という指示を受けたという。栄ヘッドコーチは「責任の重大さを痛感した。これまでいい加減な気持ちでやっていたわけではないが、ややマンネリになっていたところはあった。専務理事の激励で目がさめ、期待や信頼を感じた。ヘッドコーチとしての役目をまっとうし、専務理事の期待にこたえたい」と話し、強いリーダーシップをもって北京五輪までの4ヶ月間に燃える決意を示した。

 合宿は17日まで。



《iモード=前ページへ戻る》

《前ページへ戻る》