ジャパンビバレッジ杯全日本女子選手権見どころ【2008年4月3日】








 4月5〜6日、ジャパンビバレッジ杯全日本女子選手権(昨年まで「ジャパンビバレッジクイーンズカップ」)が東京・駒沢体育館で開催される(5日=キッズ・スクールガール、6日=カデット・シニア)。

 シニアの五輪実施以外の3階級は10月に東京で行われる世界選手権の代表選考会を兼ねる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝者が優勝した場合にはその選手が代表へ、違う選手が優勝した場合には、6月にプレーオフを行い勝者が日本代表となる(五輪実施階級は、北京五輪の代表が世界選手権の代表へ)。

 北京オリンピックの代表に決まった4選手は、本番を前に国内大会で負けるわけにはいかない。し烈な争いが予想される。シニア各階級の見どころをさぐった。(大会要項 ⇒ クリック=pdfファイル、出場選手 ⇒ クリック

 《五輪実施以外の3階級の全日本選手権優勝選手》

 【51kg級】坂本日登美(自衛隊)、【59kg級】梶田瑞華(中京女大)、【67kg級】西牧未央(中京女大)


 【48kg級】

 北京オリンピック代表を決めた伊調千春(ALSOK綜合警備保障)に、坂本真喜子(自衛隊)が挑む。新ルールになってからの対戦成績は伊調の5戦全勝だが、いずれも大接戦の内容。伊調としてはすっきり勝って北京オリンピックへ臨みたい。坂本は今度こそ「あと一歩の壁」を破りたい
(右写真:2007年全日本選手権で闘う伊調千春=赤=と坂本真喜子)

 昨年の世界ジュニア選手権2位で全日本選手権3位の三村冬子(日大)、昨年のアジア・カデット選手権52kg級で優勝し今年3月の「クリッパン国際大会」(スウェーデン)の51kg級で銅メダルを獲得した鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)ら若い力が両者の間に割って入れるか。


 【51kg級】

 世界選手権3連覇(通算5度の優勝)の坂本日登美(自衛隊)が優勝候補の最右翼。全日本選手権2位の甲斐友梨(アイシンAW)がどこまで食いつくか。

 昨年のアジア・カデット選手権49kg級で3連覇を達成した堀内優(京都・網野高)、昨年の世界ジュニア選手権出場の機会を得た清水愛(東洋大)ら若手の台頭はあるか。


 【55kg級】

 吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)に五輪2連覇を目指す実力の発揮が期待される。全日本選手権2位の松川知華子(ジャパンビバレッジ)が一矢報いることができるか
(左写真=3月20日のアジア選手権で優勝した吉田沙保里)

 51kg級でアジア選手権2位の実力を持つ柴田瑞穂(中京女大)、昨年の世界ジュニア選手権代表の渡部悠香(日体大)、59kg級で同選手権を経験した清水明子(女性自衛官教育隊)らも上位を狙える力を持っている。


 【59kg級】

 北京オリンピック出場を目指して昨年12月の全日本選手権は72kg級に出場した前世界チャンピオンの正田絢子(網野ク)がこの階級に戻ってきた。正田のいない大会で優勝した梶田瑞華(中京女大)との対戦が注目される。

 67kg級から落として全日本選手権に出場し2位になった井上佳子(中京女大)も、この階級に慣れて実力を発揮することができるか。

 今年1月のワールドカップ出場の機会を得た山名慧(中京女大)、昨夏の全日本学生選手権で梶田を破って優勝した中田絵里子(早大)、昨年のアジア・カデット選手権60kg級で優勝した佐藤文香(愛知・至学館高)など若手が充実しており、正田の後継者をめぐる激しい闘いが展開されそうだ。


 【63kg級】

 北京オリンピックの代表に決まり、五輪V2を目指す伊調馨(ALSOK綜合警備保障)の優位は動かない。全日本2位の松川絵里香(日大)、昨年の世界ジュニア選手権代表の工藤佳代子(自衛隊)らがどこまで食いつけるか。


 【67kg級】

 昨年12月の全日本選手権でこの階級初の優勝を遂げた西牧未央(中京女大)に対し、同選手権で2位に終わった新海真美(アイシンAW)のリベンジなるか。新海は3月のアジア選手権で優勝し、その勢いを持ち込みたい
(右写真=2007年全日本選手権で闘う西牧未央=青=と新海真美)

 72kg級から落として2大会目となる佐野明日香(自衛隊)は柔道から転向して1年以上が経ち、このあたりで結果を出せるか。


 【72kg級】

 この階級の第一人者で、3月のアジア選手権で北京五輪の出場を決めた浜口京子(ジャパンビバレッジ)のが城に迫る選手はいるか。昨年の世界ジュニア選手権に出場し全日本3位の鈴木博恵(立命館大)、一昨年の世界ジュニア選手権10位の田中希枝(中京女大)らの奮戦に期待がかかる。



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