NTS中央研修合宿&東日本学連研修会がスタート【2008年3月9日】


高校生、大学生の期待の星が総勢で約60人集合。 マット6面を使っての練習。
リーダーは専大の稲葉泰弘(左)。今年、世界学生王者を狙う。

ソウル五輪金メダリスト、佐藤満コーチによる構えの指導。 2年生のインターハイ王者、田中幸太郎(右)を指導する佐藤コーチ。 JOCコーチ・アカデミーの合間をぬって全日本の嘉戸洋コーチが参加し、グレコを指導。


 若手選手の底上げと一貫強化のために2001年から始まったNTS(ナショナル・トレーニング・システム)中央研修合宿、および東日本学生連盟研修会(通い)が3月8日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合同でスタート。NTS中央合宿は昨年のインターハイ王者や全日本学生王者など33選手が参加、東日本学連研修合宿は1大学から2選手が参加し、総勢60選手近い若手選手が活気ある練習を展開した。

 日本協会のジュニア担当の大沢友博コーチ(茨城・霞ヶ浦高監督)は日本オリンピック委員会(JOC)のコーチ・アカデミー参加のため、この日は不在だったが、同じくジュニア担当の佐藤満コーチ(専大コーチ)と久木留毅コーチ(専大コーチ)が中心となり、フリースタイルとグレコローマンに分かれて技術を伝授。夜は五輪金メダリストのビデオテープを見せて気持ちを高め、心身両面での強化を実施した。

 9〜11日は午前6時30分からの早朝練習に始まり、午前、午後、夜(講義またはミーティング)と1日4回の練習が行われ、12日の午前練習まで続けられる。フリースタイルは同所で行われている全日本チームの練習参加もメニューに組み入れられている。

 佐藤コーチは、オープンしたばかりのNTCのすばらしさを説明し、「自分達の時はこんなすばらしい施設はなかった。ここで練習できることに対して感謝の気持ちを持つとともに、日本のトップ選手しか使えない施設を使えることにプライドを持ってほしい。2012年のロンド・オリンピックや2016年オリンピックを目指して頑張ってほしい」と激励。一方で、「この4泊5日の合宿ですぐに強くなるわけではない。所属へ帰ってからの地道なトレーニングが大事」と、ふだんの努力の積み重ねを注文した。

 NTC中央研修合宿の参加選手は下記の通り。


 ◎中央推薦選手

 【フリースタイル】

山内拓真(50kg級、青森・光星学院高)、田中幸太郎(55kg級、京都・八幡高)、石田智嗣(60kg級、京都・立命館宇治高)、生天目達也(66kg級、茨城・霞ヶ浦高)、高谷惣亮(74kg級、京都・網野高)

 【グレコローマン】

鈴木将斗(55kg級、静岡・焼津水産高)、鈴木康寛(60kg級、香川・多度津工高)、富塚拓也(66kg級、群馬・関東学園高)、音泉秀幸(66kg級、香川・多度津工高)

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 ◎地方推薦選手(すべてフリースタイル)

 【北海道・東北】横沢徹(84kg級、岩手・盛岡工高)、鈴木友希(74kg級、青森・八戸工大一高)

 【関東】菊池峻(84kg級、茨城・霞ヶ浦高)、岩渕尚紀(60kg級、茨城・霞ヶ浦高)、森内翔馬(96kg級、茨城・霞ヶ浦)

 【東海・北信越】谷田旭(55kg級、静岡・沼津城北高)

 【関西】北村公平(74kg級、京都・八幡高)、大藤寛士(大阪・同志社香里高)

 【中国・四国】笹井端也(50kg級、岡山・笠岡工高)、岩宮亜貴彦(120kg級、愛媛・八幡浜工高)

 【九州】松本岬(74kg級、長崎・島原工高)、赤嶺希(96kg級、沖縄・浦添工高)

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 ◎世界学生選手権代表候補

 【フリースタイル】

稲葉泰弘(55kg級、専大)、米満達弘(66kg級、拓大)、大月葵斐(74kg級、早大)、門間順輝(84kg級、日体大)、藤本健治(96kg級、拓大)、中村淳志(120kg級、拓大)

 【グレコローマン】

峯村亮(55kg級、神奈川大)、松本隆太郎(60kg級、日体大)、藤本浩平(66kg級、拓大)、田中悠一(74kg級、日体大)、斎川哲克(84kg級、日体大)、北村克哉(96kg級、専大)
 



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