全日本チームが年越し合宿スタート【2008年1月1日】






 全日本選手権の1、2位選手を中心にした全日本チームの男女合同合宿が12月30日、東京・国立スポーツ科学センター(JISS)でスタートした。

 激戦の疲れも取れやらぬ時期の年越し合宿は、日本協会の五輪イヤーの恒例。富山英明強化委員長は「肉体的な強化というよりオリンピックへ向けての意識を高めるため」と説明。男子選手には「1位選手を五輪トライアルに無条件に派遣することはしない。練習試合、練習内容などの結果を見て決める」とあらためて通達し、選手の奮起をうながし、初日は技術練習を中心に約2時間半の練習をこなした。

 練習の最後に高田裕司専務理事は「ここにいる選手の中からオリンピックに出場する選手がほぼ決まる。この時期に、ここにいることの幸せさを感じてほしい。コーチも家族との団らんを犠牲にしてここに来ている。そうまでしてやることの意味を分かってほしい」とあいさつ。13大会連続でメダルを獲得している男子には「伝統を守ってほしい」と、前回2個の金メダルを含む全階級メダルを獲得した女子には「新しい歴史をつくってほしい」と要望した。

 なお、全日本選手権で負った左ひじの負傷の状況が懸念された男子フリースタイル66kg級の小島豪臣(周南システム産業)は、精密検査の結果、大事には至らず合宿に参加。五輪トライアルを目指すことになった。

 合宿は1月3日まで。元旦早朝には東京・台場で4年前に続いて寒中水泳に挑む。

激闘から1週間、全員集合した五輪代表選手と代表候補選手。 伊藤広道コーチ(中央・赤)の指導を受ける男子グレコローマン選手。 男子フリースタイルは和田貴広コーチ(右端)を中心に指導。 女子を指導する栄和人・女子ヘッドコーチ(中央)。

   
全日本王者として初の合宿参加となる男子グレコ55kg級の長谷川恒平。 男子高校生として唯一人参戦したフリー74kg級の高谷惣亮。 元旦の寒中水泳用のパンツを渡され緊張の表情の高田裕司専務理事。 佐藤満コーチが伊調馨に技術指導。男女合同合宿ならではの光景。



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