【特集】復帰戦を終えた伊調姉妹に聞く【2009年10月25日】



 伊調姉妹が北京五輪以来、約1年2ヶ月ぶりに実戦のマットで闘った。カナダのトップ選手は同日に米国で行われた「サンキスト・カップ」に出場しており、カルガリー周辺の選手が集った大会ではあるが、伊調馨は優勝という結果を残して12月の全日本選手権へ向けて上昇ムードをつくり、伊調千春も実戦感覚を養った。

 試合を終えた2人に聞いた(聞き手・撮影=オダガキ・浦野・弥生)


ウォーミングアップ中の伊調馨 伊調馨はフォールで好スタート 3試合を圧勝した伊調馨 セコンドには姉の千春選手

金メダルを掲げる伊調馨 姉・千春は3回戦で負傷棄権 日の丸を背に記念撮影

 ◎伊調馨

 −−オリンピック後、約1年2ヶ月ぶりの復帰戦でしたが?

 「復帰戦と考えるよりも、カナダにいた思い出として出場しました」

 −−海外生活はどうですか?

 「半年間カナダに住んで、うまくいかないこともあるけれど、それが当たり前だと思うし、2人で工夫してやることがこれからに生かせると思う。大変だけれどとても楽しい。レスリングの練習は専門用語が難しく、加えてパワートレーニングが多いので、自分のレスリングを貫くのが難しい」

 −−12月の天皇杯全日本選手権へ向けての抱負は?

 「本当の復帰戦だと考えています。日本に帰ったら体力を取り戻したい」

 −−12月に西牧未央選手、山本聖子選手と闘うことについては?

 「2人と対戦することは楽しみです。聖子さんが63kg級に出ることにはびっくりしました。高校時代を思い出します(2001年ジャパンクイーンズカップで対戦)。できるだけ万全の状態を目指します」


 ◎伊調千春

 −−今日の試合はどうでしたか?

 「自分の試合ができなかったのが悔しい。試合の1週間前に首と背中を痛めた。それまで順調に来ていて、オリンピック後の試合ということでとても楽しみにしていた」

 −−ローカルな大会に出て、どう感じましたか?

 「こちらの人は試合のペース配分がうまくないけれど、攻め立てるところはすごいと思う。日本人なら勝っていたら守るケースでも、攻めてくる。それで逆に負けてしまうこともありますが…」

 −−こちらの練習はどうですか?

 「練習に対してまじめです。英語や宿題も教えてくれて、なじみやすくフレンドリーです」

 −−12月の全日本選手権に向けて?

 「今は(けがのため)手を洗うだけでも痛いので、早く治したい。12月までに元の調子に戻したい」


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