「日本は世界一の練習量。自信を持って闘わせる」…佐藤満・男子強化委員長が力強く宣言【2009年9月2日】



 世界選手権へ向けて合宿中の全日本男子チームは9月1日、報道陣に練習を公開。佐藤満・男子強化委員長(専大教)は「1月からハードトレーニングを重ねてきて、どの選手も実力はアップしている。多少のけがをしている選手ははいるが、順調に仕上がっている」と日本代表チームを評価。冬の欧州遠征や5月のアジア選手権(タイ)、7月のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)での成績からして、「やってきたことに間違いはないと思う」と話した。

 特に強調したのが練習量。「体力がなくて世界で勝った選手はいない。体力アップが最重要課題」との信念の下、ハードトレーニングを課してきた。どの合宿でも「練習量はすごかった」と振り返る。特にすごかった練習に、7月の菅平合宿で実施した野外のアップダウンコースでの2時間半に及ぶランニング・トレーニングを挙げた。「どの選手もやり抜いたことでの自信を持ってくれたと思う。日本の練習量は世界で一番。『これだけやったんだから、負けるわけがない』という気持ちを持ってほしい。自信を持たせて世界選手権を闘わせる」と話した。

 世界選手権での具体的な目標は、両スタイルの55kg級が金メダル。グレコローマンの長谷川恒平(福一漁業)は「ゴールデンGP決勝大会の優勝で手ごたえがあった。まだ(北京五輪王者の)ロシアとは闘っていないが、チャンスはある」と分析(右写真:北京五輪60kg級代表の笹本睦と練習する長谷川=青)

 フリースタイル55kg級は全日本2位の稲葉泰弘(警視庁)が菅平の猛練習の直後にゴールデンGP決勝大会に出て2位になったことを指摘し、「一番手なら金メダルが取れるはず」と、湯元進一(自衛隊)に期待を寄せた。

 中量級には最低でもメダル、重量級は入賞をそれぞれ期待。「負けても、課題を見つけてほしい」と、結果以上に今後につながる内容を求めた。


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