未来の五輪金メダリストを目指して…東京・味の素トレセンでジュニアエリート合宿【2009年8月23日】



 全国少年少女選手権の男女5・6年生の優勝選手と、全国中学生選手権の女子優勝選手の総勢約50選手を集めた「少年少女・中学生女子エリート・キャンプ」が8月20日から24日まで、東京・味の素トレーニングセンターで行われている(男子の全国中学生選手権優勝者は同時期、水戸市で合宿中)。

 日本協会の目指す一貫強化体制の事業で、日本協会強化委員会から藤川健治コーチ、坂本日登美コーチ(ともに自衛隊)、吉村祥子コーチ(エステティックTBC)、成富利弘コーチ(東京・安部学院高監督)らがコーチとして顔をそろえるという豪華スタッフ。21日には日本協会の福田富昭会長が訪れて激励。日本協会が力を注ぎ、集まった選手達に期待を寄せていることを伝えた(右写真)

 22日には1988年ソウル五輪代表の金浜良コーチ(ジャパンビバレッジ監督)も顔を見せたほか、自衛隊、ジャパンビバレッジ、東京・安部学院高の現役選手も参加。キッズ選手、中学生選手は日本のトップ選手から指導を受ける最高の機会を得た。

 練習は午前と午後の1日2回。夜も栄養学教室、トレーニング講習会などが行われた。指導の長である藤川コーチは「さすがは全国チャンピオン。みんな意識が高い」と、選手達のやる気に満足そう。全国チャンピオンの集まりだけに技術レベルも相当なもので、「今年のインターハイで1年生王者が2人も誕生したように、キッズと中学生のレベルは上がっている。中学の全国チャンピオンは、そのままでインターハイ3位くらいの実力がある時代。この世代のレベルを上げることが、高校のレベルを上げることにもなる」と話し、日本代表チームの指導とは違った面でやりがいを感じているもよう。

 ただし、この合宿で一番力を入れて指導しているのが「生活」だという。「あいさつ、礼儀、時間厳守、整列など、当たりまえのことをきちんとできる選手に育てたい。自己管理のできない選手では、世界で勝てない。だれからも認められる、しっかりした人間に育ってくれるよう指導したい」と話した。

 なお、中学生の参加者は22日午前を最後に合宿から離れ、成田空港で男子と合流し、中国遠征に出発した。

全日本チームの常設練習場で汗を流すキッズ選手たち。 藤川コーチの指導を受ける。全日本コーチの技術を学べる貴重な合宿だ。 キッズで飛行機投げが出るようになったのはいつから? 今や当たりまえの技?

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