女子選抜チームがオーストリアに向けて出発【2009年6月11日】



 63kg級世界チャンピオンの西牧未央選手(中京女大)を含む女子選抜チームが6月10日、成田発のオーストリア航空でオーストリア・ゲチスへ向かった。13日に同所で行われるゴールデンGP予選大会「オーストリア・オープン」に出場、その後、現地で合同合宿に参加する。

 藤川健治監督(自衛隊)は「全階級でメダルを目指し、半分以上で金メダルを取ることが目標。世界選手権の代表もいるが、若手選手もいて、日本の強さが試される大会でもある。日本の強さを証明してきたい」と気合十分。その後の合宿には米国やカナダから選手が参加するという情報を得ており、やはり日本の強さを見せつけ、世界選手権とその後につながる「大きなステップとなる遠征にしたい」と話した。

 コーチとして初めて海外遠征に参加する坂本日登美コーチ(自衛隊)は「選手時代とは別の意味で緊張しています。選手が今までやってきたことを信じてマットに上がれるよう、全力でサポートしたい。今後の指導に行かせる遠征にしたい」と話した。

 栄和人・女子強化委員長(中京女大教)の「(五輪代表のうち3選手が休養に入り)1からやり直しの年。海外遠征を含めてしっかり鍛えたい」という方針による遠征で、シニアの女子単独チームが世界選手権、アジア選手権、ワールドカップ以外で海外遠征するのは、2006年6月のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン・バクー)以来。海外での合宿は、2003年11月にほぼベストメンバーで米国コロラドスプリングズでの合宿に参加した時以来となる。

 ゴールデンGPとは、2006年から国際レスリング連盟(FILA)がスタートさせた高額の賞金大会。2度の予選を経て決勝大会が行われ、世界チャンピオンと大陸チャンピオンにも参加資格が与えられる。女子は1月の「ヤリギン国際大会」と今大会が予選大会で、決勝は7月17〜19日に男子とともにアゼルバイジャン・バクーで行われる。

 参加選手は下記の通り。当初参加予定だった67kg級の飯島千晶選手(日大)は負傷のため不参加となった。


 ◎役員

 ▼監督 藤川健治(自衛隊)、▼コーチ 坂本日登美(自衛隊)、▼トレーナー 楠原将平(ファクトリージャパン)

 ◎選手

 ▼48kg級 坂本真喜子(自衛隊)、鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)

 ▼51kg級 甲斐友梨(アイシン・エイダブリュ)

 ▼55kg級 松川知華子(ジャパンビバレッジ)

 ▼59kg級 伊藤友莉香(環太平洋大)

 ▼63kg級 西牧未央(中京女大)

 ▼72kg級 佐野明日香(自衛隊)、新海真美(アイシン・エイダブリュ)


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