西日本学生連盟が新型インフルエンザ対応を決定、全日本女子チームはマスク“義務づけ”【2009年5月18日】



 西日本学生連盟は5月17日までに、関西で感染が広まっている新型インフルエンザに対し、田中忠道会長(福岡大部長)と福田耕治理事長(同志社大監督)が緊急電話会談を行い、今月23~24日に大阪・堺市初芝公園体育館で行われる西日本学生リーグ戦の対応を決めた。開催地の堺市が公式行事の自粛を要請した場合は、リーグ戦を中止するという。

 同連盟は、今回の決定は「暫定的かつ予定であり、今後の情勢の変化により、対応を変更する場合もある」としたうえで、

1、堺市から公式行事に対して自粛の要請が出た場合は、西日本学生レスリング春季リーグ戦を中止。

2、西日本学生レスリング春季リーグ戦の出場校が、大学の休校や課外活動停止などにより試合に出場できなくなった場合は
 ⇒1校が欠場した場合は、その大学を不戦敗とする。その1校が一部校の場合は、一部の最下位とし、二部優勝校との入換戦を行う(日程や実際に行うかなどはすべて未定)
 ⇒2校以上が欠場した場合は、2日前までに会長・理事長にて春季リーグ戦の開催中止を含めた協議を行い、どのような対応を行うか判断する。

としている(通達文書=pdfファイル)

 これに先立って20~22日に東京・駒沢体育館で行われる東日本学生リーグ戦は、東日本学生連盟の多賀恒雄理事長(明大教)が「関東の大学で感染者は判明した場合は、緊急理事会を開き、対応を協議する」と話した。大会会場での感染防止の措置については、「ここ数日の状況を見て決めたい」している。

 また19日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン=命名権の導入によりNTCから改称)で行われる全日本女子チームの合宿について、栄和人・女子強化委員長(中京女大教)は「練習以外ではマスクの着用を義務づけ、手洗い・うがいの徹底をはかりたい」と話した。現段階では、関西在住の選手に参加を遠慮してもらうなどの措置はとらないという。


 新型インフルエンザの感染まん延はスポーツ界も直撃。厚生労働省は集会・スポーツ大会の自粛要請はしていないが、主催者にイベントの趣旨・必要性を考慮して総合的に判断することを望んでいる。関西では、野球やアメリカンフットボール、バレーボールなどが大会の中止や延期を決めている。大阪府では5月17日に、感染者が確認された市の小中高・幼稚園等に対して休校を要請、府立の屋内施設を休業し、府主催のイベント・行事は中止することを決めた。


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