【全日本女子選手権優勝選手】48kg・坂本真喜子(自衛隊)【2009年4月6日】



 48kg級は昨年に続き坂本真喜子(自衛隊)が勝ち、2連覇(通算5度目の優勝)を達成した。決勝の相手は三村冬子(日大)。坂本と三村は昨年のこの大会、12月の天皇杯全日本選手権に続き、3大会連続の顔合わせとなる。フェイントからタックルを狙いたい坂本。一方の三村も坂本の右足にタックルを仕掛けたいが、坂本も見切る。

 坂本ががぶってテークダウンを狙うが、ポイントを奪えないまま第1ピリオド終了。ボールピックアップで攻撃の優先権を得た坂本がタックルからテークダウンを決めて第1ピリオドを奪った。第2ピリオド、両者とも攻め切れないが、坂本が三村のタックルを切り返してバックを奪い1ポイントを奪った。終了間際に三村がタックルを狙うが、坂本はがぶって1ポイントを守り切り勝負を決めた。

 伊調千春(ALSOK綜合警備保障)が出場していないという理由はあるにせよ、全日本女子選手権は03年〜05年に3連覇しているので5度目の優勝。全日本選手権も制しているので、世界選手権の出場を確実した。昨年の世界選手権は3位に終わっているだけに、今年こそ世界チャンピオンにつきたいところだ。


 坂本真喜子の話「今日は自分なりに落ち着いて試合ができたと思います。クリンチにもつれてしまったのは納得していません。次の試合から気をつけたいと思います。まだ世界チャンピオンになっていないので、姉(日登美)と二人三脚で世界チャンピオンを目指したいと思います。構えをどっしりするようにしたのは、若い選手はどんどん飛び込んでくるタイプの選手が多いので、自分からいってミスをしたくないいのと、ガッチリ受け止めることを自分の課題としているからです。目の前の試合をこなしていきたいので、アジア選手権(5月、タイ)も出場して優勝したいです」

(文=三次敏之、撮影=矢吹建夫)


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