【特集】「勝てるように練習します」…準決勝敗退の笹本睦（ALSOK綜合警備保障）【2010年５月３日】
（撮影＝矢吹建夫）
五輪４度連続出場を目指している男子グレコローマン60kg級の笹本睦（ALSOK綜合警備保障）が、準決勝で倉本一真（自衛隊）に０−２（0-2,0-3）で敗れた。この黒星で、今年の世界選手権への出場はなくなった。ベテランの再起はあるのか。試合直後の笹本に聞いた。
――今の気持ちは？
「完全に負けました。グラウンドも取られていたし。調子はよかったです。体調も問題なかったです。倉本は、頭をつけてくるタイプだから、やりにくいですけど、それでも勝たないとダメです。優勝してプレーオフに行きたかった」
――少し休むとか考えているのか
「休むとか言っている場合ではない。若い人も強くなっているし、またもう１回、勝てるように練習します」
――北京五輪後だった昨年は練習量を落としていましたが、今回の仕上がり具合は？
「自分なりにあげてやってきた。オリンピックの時よりは（力が）落ちているとは思うが、次の五輪を目指すと決めたのだから、（調子を）上げられないではなく、上げていかなくてはいけない。みんなは、歳だからというが、他のスポーツを見ていると、ぼくと同じくらいの年齢の選手が活躍している。ボクシングでもそうですよね。だから、自分はまだ甘いんだなと思った」
――今後の練習メニューの見直しは
「学生と同じメニューをこなせるようにならなくてはいけない」