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【特集】挑戦は続く…世界3連覇の夢途切れた西牧未央(至学館大大学院)【2010年5月3日】

(文=三次敏之、撮影=矢吹建夫)
 

 2008・09年の世界選手権で2連覇している西牧未央(至学館大大学院)の、世界3連覇の夢は準決勝でついえた(右写真=山本聖子に敗れた西牧)

 世界チャンピオンとして出場した昨年の全日本選手権決勝で、“伊調越え”を誓って臨んだものの、返り討ちにあい、涙をのんだ。この大会は「今度こそ」の気持ちで出場してきたものの、打倒伊調馨にたどり着くこともできず、準決勝の山本聖子(スポーツ・ビズ)戦で黒星。第1ピリオドは0−0の末、ボールピックアップで優先権を奪われ、0−2で山本に第1ピリオドを取られた。第2ピリオドも自分のペースに持ち込めないまま、山本にバックに回られて0−1と先制され、エビ固めを受けてしまって、1分45秒、フォール負けを喫してしまった。

 いつもの動きができなかったことに関して西牧は「計量で体重を落としすぎてしまったけれども、決して減量ミスではありません」と振り返った。3年連続世界選手権出場が途切れてしまったことに関しては、「私が出場した世界選手権は山本聖子さんも伊調馨さんもいなかった。昨年の全日本選手権で敗れて、今年は出直しの年。連続出場が途切れたという感覚もないです。勝ちたいという気持ちがあるのはもちろんあるのですが、普段の練習している時でも、常に勝ちたいという気持ちをもっていなければいけないと思います」と反省の弁。

 世界選手権連続出場は途切れたが、西牧の挑戦は、まだまだ続く…。


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