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【特集】アジア3位に滑り込むも「決勝にいけなくて残念」…松本真也(警視庁)【2010年5月14日】


 【ニューデリー(インド)、増渕由気子】 アジア選手権男子フリースタイル84s級は、松本真也(警視庁)が準決勝でカザフスタンに敗れるも、3位決定戦で台湾選手に勝って3位の座を射止めた。

 日本チームにとって4つ目となった松本のメダル。重量級においては、初日の96s級・磯川孝生(徳山大職)に続く表彰台は、日本チームがアジアの重量級で十分に戦えることを証明してくれた。

  当初、活躍の見込みが小さいという理由で、日本オリンピック委員会(JOC)による重量級の派遣カット案も浮上していた11月のアジア大会(中国・広州)。日本協会の尽力で全階級の出場枠を確保できそうな状況だが、それでもアジア選手権の結果が重要な意味を持っていた。重量級でメダル2つを手土産に帰国する小平清貴コーチ(警視庁)は「これでJOCにもいい報告ができます」とホッとした笑みを浮かべた。

 結果は出したものの、松本個人の心境は複雑だった。勝った相手は新興国のシンガポールに台湾。「準決勝のキルギスに勝てなかったのが残念。(キルギスに勝てないのが )今の実力です。3位になってホッとしている部分と、3番か…という気持ちの両方です」と話した。

 松本は、5月の全日本選抜選手権では初戦で敗退し、プレーオフも敗れて、世界選手権の代表には入れなかった(注=アジア大会の代表決定は未定)。「練習の成果が試合で出せなかった。まだ甘いということです」。今年の“世界戦”を終えた松本。「半年間は、所属の練習をしっかり積んで、12月(の全日本選手権)に絶対に勝てるようにがんばります」とキッパリ宣言した。  


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