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来年の全国大会は7月29日(金)〜31日(日)に新潟市で開催【2010年7月26日】


 全国少年少女連盟は7月23日、広島市内で理事会を開催し、来年の全国大会を7月29日(金)〜31日(日)に新潟市の新潟東総合スポーツセンターで行うことを決めた。新潟での開催は、昭和最後の開催となった1988年以来、23年ぶり(右写真=会場のパンフレットを手にする新潟県協会の池田進会長)

 スポーツを通じて県内の活性化をはかる新潟県がいろんなスポーツを調査した結果、全国から1000人を超える少年少女選手が集まって行われる全国大会はレスリングだけということが分かり、数年前から新潟県レスリング協会(池田進会長)にアプローチがあったという。だが池田会長は、出場が1000人を超える大会運営の大変さを知っているだけに、即答しなかった。

 昨秋の新潟国体が終わったあたりから再度強烈なプッシュがあり、押し切られる形で受けることになった。23年前の大会は出場が696選手。4面マットで運営することができた。現在は8面マットでやらねばならない。前回の新潟市体育館では無理だが、幸い6〜7面は設置できる体育館ができたことも後押しした。

 毎春に全国高校選抜大会を実施し、昨秋には国体を開催した新潟県協会の団結をもってすれば、大会運営は難しいことではないだろう。池田会長は「全国少年少女連盟の協力も得られるので、十分にできるでしょう」という。問題は成績。やはり地元チームが活躍し、大会を盛り上げたいところだ
(左写真=広島県協会からアドバイスを受ける新潟県協会関係者。右から2人目が新潟県協会の伊藤正男事務局長、左から2人目が広島県協会の衣川知孝事務局長)

 今大会は遠隔地ということもあり、新潟県からは池田会長が代表を務める新潟クラブから2選手が参加するにとどまったが、県内には全国連盟に未加盟の2クラブを含めて6クラブがある。「地元開催を機に、もっと盛り上がってほしい」と池田会長。レスリング王国復活の種をまくことができるか。

 高校野球で、「甲子園大会で一番勝っていない県は?」という質問の答が「新潟県」であったように、新潟県のスポーツは総じて全国のトップにほど遠かった。しかし昨年夏の甲子園大会で日本文理高が準優勝する快挙を成し遂げた。サッカーやバスケットボールのプロチームが誕生し、プロ野球のオールスターが行われるほど野球熱が高まるなど、やっとスポーツが活性化してきた。

 「そのムードに乗って、レスリングも往年の強さを復活させたいですね」。池田会長の熱意が新潟県のレスリングを押し上げるか。



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