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シニア重量級Vの相沢優人(日大)がMVP…ドン・キホーテ杯全日本ビーチ選手権【2010年8月9日】


 ドン・キホーテ杯第5回全日本ビーチ選手権は8月8日、昨年に続いて茨城・大洗サンビーチで行われた。大洗の夏の風物詩として定着しつつあるのか、今大会は当日参加希望者が殺到し、シニア男子重量級・中量級などをはじめとした各部門の当日参加枠があっという間に埋まる盛況ぶり。山梨学院大、日大、拓大など強豪大学の学生たちも例年どおりに参加した(右写真=個人賞受賞選手たち)

 地元・霞ヶ浦高出身の大沢茂樹(SRC育成選手=元全日本選抜王者)、元全日本王者の田中章仁(ドン・キホーテ)らレスリング出身の総合格闘家も参戦。同大会のスポンサー所属の田中には、優勝の期待が高まったが、残念ながら優勝ならなかった。

 同階級を制したのは相沢優人(日大=
左下写真)。足を取られる砂浜でも強じんな下半身は揺るがず、豪快な投げなどを繰り出して優勝。大会MVPに選ばれた。「インカレに向けて自信になった」と今月26〜29日の全日本学生選手権(大阪・堺市金岡公園体育館)では両スタイル優勝を狙う。

 シニア男子中量級の準決勝では、大沢茂樹−奈良部嘉明(山梨学院大OB)の高校〜大学同門対決が実現。アマチュア時代に2階級上だった奈良部が体格の差を生かして勝ち、盛り上げた。奈良部は、決勝ではモンゴルからの留学生、レンチオン・バヤラー(山梨学院大)に黒星。バヤラーはモンゴル相撲の出身で、ビーチレスリングに適応能力が高かった。

 5日まで沖縄インターハイに参加していた選手も多数参加。高校の部男子軽量級で優勝した阿部宏隆(茨城・鹿島学園)、同中量級で優勝した亀山晃寛(群馬・大泉)は、インターハイの疲れも見せずに勝ち抜いた。

 エキシビジョンマッチには、吉田沙保里(ALSOK)、伊調馨(ALSOK)、浜口京子(ジャパンビバレッジ)の世界選手権代表組がゲスト出場。キッズ選手と手合わせを行った。決勝戦前には、地元の磯囃子会が創作太鼓の曲を披露し、大会を盛り上げた。

 また、2004年アテネ五輪柔道銀メダリストの泉浩選手(プレシオス )がスペシャルゲストとして来場。先月のSRC合同合宿の時にレスリングへの参戦を明言していたが、この日、あらためて「総合格闘技の基礎となるレスリングをやる。ロンドン五輪を目指します」と宣言し、会場を沸かせた。

※各階級順位 ⇒ クリック

(文・撮影=増渕由気子)




今大会の大一番、地元霞ヶ浦出身の奈良部嘉明(左)−大沢茂樹 シニア重量級で圧勝優勝の相沢優人。インカレへつなげられるか?



今大会もさまざまなイベントが織り込まれた。今年は和太鼓 浜口京子選手はエキシビションマッチに参加



五輪代表であり、今年の世界選手権代表の吉田沙保里、伊調馨、浜口京子の各選手は記念撮影にも追われた。



恒例の行事となり、ギャラリーはぎっしり詰まった。 レスリング参戦をあらためて明言した総合格闘家の泉浩(プレシオス )


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