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男子グレコローマンの全日本チームが世界選手権前最後の合宿スタート【2010年8月23日】


 世界選手権(9月6〜12日、ロシア・モスクワ)の代表選手を含む男子グレコローマンの全日本チームが8月21日、東京・味の素トレーニングセンターで大会前最後の合宿をスタートした(左下写真)。合宿は、世界代表7選手を含む22選手と比較的少数精鋭で行われた。26日から全日本学生選手権が大阪で行われるため、自衛隊、警視庁など社会人を中心としたメンバーで、学生は不参加だった。

 伊藤広道監督(自衛隊)は練習前に、「今回はナショナルチームの強化合宿ではなく、代表中心のメニューを組む。世界選手権で勝つために集中して練習してほしい」と話した。追い込み合宿は、7月の菅平や今月初めの韓国遠征でこなしてきているため、今回は最終調整が合宿のテーマ。伊藤監督は「(ローリングなどで)極められて、踏ん張ってあばら骨を骨折したりということがないように、けがには気をつけること」と念を押した。

 この日のメニューは、16時から2時間半のマット練習。代表選手はおのおの技術の最終調整に余念なく取り組んでいた。特に、昨年のアジア選手権55s級金メダリストの長谷川恒平(福一漁業)は、練習後も豊田雅俊(警視庁)コーチとマンツーマンでグラウンドのディフェンスの練習をしていた。

 元木康年コーチ(自衛隊)は「昨年に引き続いての代表は、去年の反省を思い出して合宿に取り組んでほしい」と、豊田雅俊コーチ(警視庁)は「やり残したことがないようにしてほしい。試合の計量日など日程はすでに決まっている。できるだけいい波で試合に臨めるよう、逆算して調整するように」と、各選手に注文した。

 合宿は9月1日まで。解散せず、2日に成田空港からロシアへ向かう。

(文・撮影=増渕由気子)

84kg級・斎川哲克にアドバイスする伊藤監督 66kg級・藤村義と練習する元木コーチ 最後の調整に励む55kg級・長谷川恒平


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