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日本は3選手とも上位入賞ならず…世界選手権第1日【2010年9月7日】


 【モスクワ(ロシア)】2010年世界選手権は9月6日、ロシア・モスクワで開幕。男子グレコローマン3階級が行われ、日本は3選手とも上位入賞はならなかった。

 55kg級の長谷川恒平(福一漁業)は、初戦の2回戦で2006年アジア選手権3位のウズベキスタン選手を破ったあと、3回戦で昨年世界2位のロマン・アモヤン(アルメニア)にバック投げを受けるなどして0−2で敗れた
(右写真=アモヤンのリフトからの投げをこらえる長谷川)。アモヤンが準決勝で昨年の世界王者ハミド・スーリヤン(イラン)に敗れたため、敗者復活戦へ回れなかった。

 66kg級の藤村義(自衛隊)は2回戦(初戦)でウラジーミル・ポグディン(ウズベキスタン)に1−2で逆転負け。96kg級の北村克哉(ドン・キホーテ=従来SRCとしましたが、本人からの申し入れにより「ドン・キホーテ」とします)は初戦(2回戦)で2008年北京五輪銀メダリストのミルコ・エングリッヒ(ドイツ)に不可解な判定で敗れた。ともに相手が決勝へ進めなかったため、敗者復活戦へ回れなかった。

 各階級の成績は下記の通り。




 ◎男子グレコローマン

 【55kg級】長谷川恒平(福一漁業)        16位=34選手出場


■1回戦  BYE

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■2回戦 ○[2−0(2-0,3-0)]Akbar Kuziev(ウズベキスタン)
 
《試合経過》第1ピリオドのスタンド戦は0−0。グラウンドで攻撃となった長谷川は確実にガッツレンチを決めて2−0。第2ピリオド、40秒すぎに長谷川が一本背負い。こらえられたものの、うまく崩してバックを取って1点。ガッツレンチを決めて2−0。1分25秒にもバックを取って3−0へ。グラウンドの攻撃ではポイントがなかったが、3−0で勝った。

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■3回戦 ●[0−2(TF0-7=1:38,0-3)]Roman Amoyan(アルメニア)
 《試合経過》第1ピリオド28秒、長谷川がバックを取られ、一気にバック投げで3失点。すぐにガッツレンチを受けて0−5。グラウンドの防御となった長谷川は、ガッツレンチを守れずに0−7のテクニカルフォール負け。第2ピリオドも、長谷川が53秒に胴タックルを受けて1失点。立ち上がったところを場外に出されて0−2へ。グラウンドの防御でリフトを狙われ、こらえたがそり投げ気味に投げらて1点を失った。




 【66kg級】藤村義(自衛隊)        20位=36選手出場

■1回戦  BYE

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■2回戦 ●[1−2(TF6-0=1:53,0-2,0-2)]Vladimir Pogudin(ウズベキスタン)
 
《試合経過》第1ピリオド、スタンド戦は0−0。グラウンドの攻撃となった藤村は、ガッツレンチ3回転で6−0へ。第2ピリオドもスタンド戦は0−0。グラウンドの防御となった藤村は、立ち上がったところをがぶり返しを決められ2失点。ピリオドスコア1−1へ。

 第3ピリオドもスタンド戦は0−0。選択権のある藤村は、迷った末に攻撃を選択。テクニカルポイントを狙ったが、ガッツレンチを決めることができず、相手に1店点が入ってしまった。




 【96kg級】北村克哉(ドン・キホーテ)         20位=34選手出場

■1回戦  BYE

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■2回戦 ●[1−2(0-1,1-0,0-1)]Mirko Englich(ドイツ)
 
《試合経過》第1ピリオドのスタンド戦は0−0。北村がグラウンドの攻めたが無得点で相手に1点。第2ピリオドも0−0のあと、グラウンド勝負。防御の北村は立ち上がって四つ組みへ。ここで胴タックルを受け、ぎりぎりでこらえたが、相手に1点。日本陣営はチャレンジし、北村はテークダウンを取られていないと判断され、北村が1−0で勝って、ピリオドスコア1−1へ。

 第3ピリオド、スタンド戦0−0のあと、レフェリーのボールピックアップで相手の攻撃権。北村は必死になって守り、レフェリーとジャッジは北村の“30秒防御”を取って、この時点で北村の勝ちとなるはずだった。

 しかし、チェアマンが2審判の判定に同意せず、ジュリーに判断を預け、ジュリーは北村が「両腕をオープンしなかった」との理由でコーションを取った。日本陣営はチャンレンジしたものの、判定は覆らず、北村は無念の黒星。



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