米満達弘(自衛隊)はキューバに屈する…世界選手権最終日【2010年9月13日】
世界選手権最終日は9月12日、ロシア・モスクワで男子フリースタイル3階級が行われ、日本は3選手とも初戦で敗れ、敗者復活戦へ回ることなく大会を終えた。
男子フリースタイル66kg級の昨年の銅メダリスト、米満達弘(自衛隊)は初戦の2回戦で、2007年世界2位であり、2008年北京五輪5位のゲンドリー・ガルゾン・カバレロ(キューバ)に0−2で黒星(右写真)。
同74kg級の長島和幸(クリナップ)は2回戦(初戦)で、昨年欧州5位のアンドリー・シイカ(ドイツ)に0−2で敗れ、120kg級の下中隆広(国士舘大ク)は、1回戦で北京五輪3位で今年のアジア王者のマリド・ムタリモフ(カザフスタン)にフォール負け。
男子フリースタイルは、55kg級の稲葉泰弘(警視庁)が取った銅メダル1個に終わり、国別対抗得点は19位。優勝はロシアだった。日本男子は各スタイルで1個ずつの計2個のメダルを獲得。2008年北京五輪と2004年アテネ五輪で、フリースタイルだけで2個のメダルを取ったが、世界選手権に限れば、2個のメダルを取ったのは1995年に和田貴広(フリー62kg級)と嘉戸洋(グレコ48kg級)がともに銀メダルを取って以来のこと。
各選手の成績は下記の通り。
◎男子フリースタイル
【66kg級】米満達弘(自衛隊) 23位=35選手出場
■1回戦 BYE
■2回戦 ●[0−2(0-1,1-2)]Geandry Garzon Caballero(キューバ)
《試合経過》第1ピリオドの中盤、米満は相手の右脚へタックル。しつこく攻めたがテークダウンを奪えず、場外へ先に出てしまって痛恨の1失点。第2ピリオド、55秒に横から攻められて1点を失った米満は、終盤、低い正面タックルで攻めて、1分49秒に1−1とした。しかしブレーク直後、タックルを受けてしまい、ラスト1秒に1失点。1−2で敗れた。
【74kg級】長島和幸(クリナップ) 28位=35選手出場
■1回戦 BYE
■2回戦 ●[0−2(0-2,0-2)]Andriy Shyyka(ドイツ)
《試合経過》第1ピリオド開始早々、脚をかけて攻めようとした長島だが、崩されて1失点。終了間際にも、がぶりからバックへ回られ0−2。第2ピリオド、14秒に場外へ出された長島は、34秒にも正面タックルを受けて0−2、反撃できずに試合終了。
【120kg級】下中隆広(国士舘大ク) 25位=28選手出場
■1回戦 ●[フォール、2P1:46(0-1,F0-4)]Marid Mutalimov(カザフスタン)
《試合経過》第1ピリオド中盤、下中は右足首へのタックルを受けてしまい1失点。0−1でこのピリオドを落とした。第2ピリオドも中盤までは0−0で進んだが、1分20秒に正面からタックルを受けて背中からマットへ。そのまま押さえこまれ、フォール負け。