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アゼルバイジャンがスタンカ・ズラテバ(ブルガリア)を2億2000万円でスカウト?【2010年9月22日】


 ブルガリアの新聞「Trud」が報じたところによると、今月の世界選手権(ロシア)の女子72kg級で4度目の優勝を遂げ、他に欧州選手権を5度制しているスタンカ・ズラテバ(ブルガリア=右写真)に対し、過去にアゼルバイジャンのレスリング協会から200万ユーロー(約2億2400万円)で同国への国籍変更を申し入れたことがあったという。配分は、ズラテバに100万ユーロー、ブルガリア協会に100万ユーロー。

 しかし、ズラテバは今回の世界選手権にはブルガリアで出場。これから国籍を変更した場合、国際レスリング連盟(FILA)の規定によって2年間は新しい国籍で出場できなくなり、2012年ロンドン五輪への出場はなくなる。この申し入れを断ったと思われる。

 しかし、「新しい国籍では2年間出場できない」というFILAの規定は、必ずしも守られていない。引き抜きに成功し、ロンドン五輪では「アゼルバイジャン代表、スタンカ・ズラテバ」が実現するか。

 アゼルバイジャンは、原油などからくる豊富な資金を武器に旧ソ連などから選手を引き抜くことで有名。現在では純粋なアゼルバイジャン生まれの女子選手もいるようだが、世界選手権に出場したすべての女子選手が他国で生まれ育った選手だったこともある。



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