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打倒日本を胸に、ロシア女子軍団が来日【2010年11月6日】


 ジュニアでは世界最強、シニアでも日本を猛追しているロシアの女子選手7人とコーチ3人が11月5日、成田着のアエロフロート航空で来日(左写真)。9日までは自衛隊やジャパンビバレッジ、都内の大学・高校選手が東京・味の素トレーニングセンター(味の素トレセン)へ通って合同練習を実施。10日からは同所で行われる全日本合宿に参加し、修業する。

 11日から国際レスリング連盟(FILA)主催のコーチ・クリニックが行われるが、コーチだけでなく選手も来日し、日本の技術を学ぶことになった。今回来日したのは、2004年アテネ五輪48kg級代表で2009・10年世界2位のロリサ・オーザク、2008年北京五輪55kg級代表で2005〜08年欧州チャンピオンのナタリア・ゴルツのシニア選手のほかは、世界ジュニア選手権や欧州ジュニア選手権でも優勝している若手有望株。

 ロシアの女子は、1998年以来、シニアの世界選手権の国別対抗得点(団体)で優勝していないが、コンスタントにいい選手を輩出。今年の世界選手権団体は日本に次いで2位だった。ジュニアでは2008年から3年連続で団体優勝を遂げ、日本を上回っている。

 日本協会の木名瀬重夫・女子専任コーチは「ゴルツはひざの手術の回復がまだ完全でなく、どこまで練習できるか分からない。今回は全日本の選手というより、若手選手にとっていい機会だと思う。ロシアのジュニア・トップ選手に勝てないようでは、世界チャンピオンにはなれない。たたきつぶすつもりで向かっていってほしい」と、若手選手に奮起を促した。

 来日したのは下記の7選手
(右写真:オリンピアンのオーザク=左=とゴルツ)

▼48kg級 Lorisa Oozhak(25歳)=2009・10年世界2位
▼48kg級 Liubov Kuzmina(24歳)=2009年ワールドカップ出場
▼55kg級 Natalia Golts(25歳)=2007年世界3位、2005−08年欧州1位
▼55kg級 Maria Gurova(21歳)=2009年欧州ジュニア1位、2010年世界5位
▼59kg級 Valeria Zholobova(18歳)=2010年世界ジュニア2位
▼63kg級 Anastasia Bratchicova(21歳)=2009年世界ジュニア3位、2008年世界ジュニア59kg級1位
▼63kg級 Valeria Lazinskaya(17歳)=2010年世界ジュニア2位



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