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日本格闘競技連盟の合同合宿がスタート【2010年3月20日】


 日本レスリング協会の傘下連盟の日本格闘技競技連盟が主催する合同合宿が3月19日、東京・味の素トレーニングセンターでスタート。プロ・アマ10競技・団体から約30選手が参加し、相互の交流と格闘技全体のレベルアップに挑んだ(右写真)

 参加したのは、ワールドビクトリーロード(SRCの主催団体)、ZST、パンクラス、修斗、パンクラチオン、グラップリング、ブラジリアン柔術、クラッシュ、ベルトレスリング、ムエタイ。ここに日大レスリング部が加わり、21日まで9セッションの練習・講義が行われる。

 格闘技ファンの間で名の通った選手としては、昨年大みそかに山本KID徳郁を破ったSRCフェザー級王者の金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)、DREAMフェザー級GP2位の高谷裕之(高谷軍団)、パンクラスフライ級王者の清水清隆(SKアブソリュート)、K―1甲子園初代王者の晴山雄大(治政館)など。レスリングOBでは、パンクラス・ライト級王者の真騎士(マキシモ・ブランコ=SRC育成選手)、2008年全日本選抜王者の大沢茂樹(SRC育成選手)。

 この日は初日ということもあり、各競技が紹介を兼ねたデモンストレーションを実施
(下写真)。連盟の福田富昭会長や高田裕司専務理事らが見守る中、それぞれの格闘技のルールや特徴、魅力などをアピール。質問を受けつけた。夜はアンチドーピングの講義が行われた。2日目からは、自衛隊の鈴木豊コーチの指導のもと、主にレスリング流のトレーニングで総合的な体力と格闘能力のアップをはかる。

 福田会長は「格闘技には共通点が多い。交流することで日本の格闘技を強化したい。各選手の体力もついてくると思う」と話した
(左写真=あいさつする福田会長。手前は日大選手)

 SRC(旧「戦極」)の王者という立場にして挑んだ金原は「どんな小さなことでも吸収できればいいと思って参加した。ゲロを吐くような練習が行われると聞いている。ゲロ吐き第一号を目指します」とやる気十分。味の素トレーニングセンターのような場所での練習は初めてで、「すばらしい施設。それだけに頑張りたい」と、五輪選手の基地とも言われる場所での練習に、気持ちを新たにして2日目と最終日の臨む。


【ベルトレスリング】お互いののベルト(帯)を使ってスタート。投げ技が決まって一本。 【ブラジリアン柔術】グレイシー一族で有名。投げの一本はなく、寝技での絞め技・関節技で勝負が決まる。

【グラップリング】関節技のあるレスリング。ポイントも細かく決められており、ポジション争いが重要。 【クラッシュ】柔道に似た格闘技で、足払いなどもある。下半身への手での攻撃は禁止。

【ムエタイ】タイに伝わる伝統国技。K−1と違い、ヒジ打ちや首相撲も認められる。 【修斗】日本で最も歴史のある総合格闘技。アマチュア部門も充実しており、競技性を重視している。

【パンクラチオン】古代オリンピアで行われていた総合格闘技を復活させるべく奮戦中。人類最古の総合格闘技。 【パンクラス】打・投・技の総合格闘技だが、通称サッカーボールキックや踏みつけも認められている過酷なルール。

パンクラチオンのユニホームを着用し、取材を受けるSRCフェザー級王者の金原正徳。 クラッシュを国技とするウズベキスタンの大使館員。合宿の模様が国営放送でオンエアされるという。


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